月刊誌『人材教育』2011年05月号

報・連・相は、組織で仕事をするうえで欠かせない基本行動です。
けれども昨今は、聞く力・話す力の低下により、報・連・相がうまく回っていない組織も多々あります。
そうした現状を受け、本特集では、一人ひとりが期待される報・連・相を行い、情報を共有し、信頼感を持って、成長し、組織全体の生産性を高めていくための方法を紹介します。

人もシステムも
絆で結ばれた
“全体最適”が鍵

1997年に創業されたNTTコムウェアは もともと、NTTのネットワーク用通信システム、および通話料金計算などの ビジネス系システムの設計・構築・導入・運営を一貫して行ってきた部門を事業化した企業である。 NTT関連のシステム構築という、大型プロジェクトを動かし制御できる“人財”が求められるが、 人事そして経営企画の経験を持つ杉本迪雄社長は、人もシステムも 「全体最適」がキーワードであると語る。その真意とは。

基本シリーズ 基本行動
報・連・相で組織力アップ

「挨拶」「PDCA」「報・連・相」という「基本行動」は、 日々の仕事を通じて学ぶものだ。 だからこそ、日々の仕事の場である職場に、それらを教える土壌があるかどうかが重要である。 本特集では、どうしたら「報・連・相」が徹底される組織ができるのかを考える。

タイミングのいい報・連・相で
チームのビジョンを達成する

報・連・相というと、部下が上司に 仕方なくやっているという印象がないだろうか? だが、本来は、チームでビジョンを達成するために、 自ら創造的に行うものである。 ここでは、創造的な報・連・相に欠かせない、タイミングについて紹介する。

手書きの報・連・相は
チーム全員を成長させる

目の前に常にお客様がいる中、 社員同士の報・連・相に工夫が求められる接客業。 百貨店の服飾店店長時代に「報・連・相ノート」を導入し、 同ブランドの売場単位売上の日本一を記録した 北山節子氏に、手書きで報・連・相をすることの重要性、 メリット、そして効果について語っていただいた。

達人に聞く報・連・相のコツ

上司に報告する、他部署に連絡する、部下から相談を受ける―― ビジネスでは毎日さまざまな形で報・連・相が行われている。 そのあり方は、職種や業務内容によって異なり、階層によっても変化する。 ここでは、階層も職種も異なる3者の経験談から、 報・連・相のコツや、押さえるべきポイントを探る。

残業削減から育成まで効く
業務予定の報・連・相

プレイングマネジャーが増え、 職場コミュニケーション不全が進む昨今。 報・連・相はOJT のカギであり、 同時にマネジメントの課題でもある。 とはいえ、ただ「報・連・相しろ」といい続けるだけでは 問題は解決しない。そこで紹介するのは、 朝礼と夕礼で、全員が自分の業務予定の報・連・相を 徹底するフリービットの取り組みである。

人と情報が“見える”オフィスで
報・連・相と協働を促す

ネットワークシステムのトータルソリューションを提供する NEC ネッツエスアイ。同社では、人と情報が 機能的に流れるオフィスの構築を提案している。 “見える”情報に囲まれた同社のオフィスでは、 マネージャーが情報にアクセスしやすくなることで 自然な報・連・相とコラボレーションを実現している。

タテ・ヨコの報・連・相が
店舗、社員、心を成長させる

ホンダ車の販売、修理などを手がける ホンダカーズ中央神奈川。 同社は、報・連・相を通して、従業員の帰属意識を高め、 さらにホンダグループのカーディーラーの中で 常にトップクラス業績を上げることに成功している。 同社がこだわるデジタルに頼り過ぎない報・連・相には、 どのような効果やメリットがあるのか。 事例を通して見ていく。

通信教育を活用し、
報ホウ告・連レン絡・相ソウ談の
力を伸ばす

新入社員、管理職などの階層を問わず、全てのビジネスパーソンにとって報告・連絡・ 相談(以下、報・連・相)は、仕事の基本である。しかし、コミュニケーション力 の低下から、報・連・相が滞るという問題が多くの企業で起きている。そこで今回は、 大妻女子大学の岡田小夜子教授にコミュニケーション理論の観点から、報・連・相 の重要性と、効果的な学習方法について語っていただいた。

戦略推進エンジンとしてのコミュニケーション
~社内コミュニケーションを戦略実現に活かす~

経営力を強化するプログラムは数多い が、ほとんどの場合、アウトプットを作 成した段階でプログラムが終了してしま う。決定したアウトプットを組織として 実行していくためには、コミュニケーシ ョンの活性化が欠かせない。株式会社H Rインスティテュート(以下、HRI)では、 アウトプットを作成するところまでを支 援する通常のプログラムにプラスして、 コミュニケーションの活性化を支援する プログラムをスタートした。そこで今回、 この新しい試みに取り組んでいる専門チ ームのメンバー4 名にお話を伺った。

今、求められる場とは

対話による組織活性化や、目標設定を行う企業が増えている。 しかし、いざ対話をしようとしても意見が出ない、批判的な意見が出てしまう、といった課題も多い。 その理由は、そもそも対話をする以前に、そのための“場”が整っていないからだ。 世界のさまざまなコミュニティーで、対話のための“場”づくりの活動を行ってきたボブ・スティルガー氏と、 「内省と対話」をキーワードに組織行動を研究する八木陽一郎氏の両氏が、 組織における“場”の現状と課題、そしてどのようにして“場”をつくればいいのかを語る。

優れたリーダーは
内省をしている

環境変化の激しい現在では、社員全員にリーダーシップの発揮が求められ ています。ところが、どうしたらリーダーシップを身につけることができ るのか、明確な解がまだ見つかっていないのも事実。そこで本連載では、「自 分を見つめること」=「内省」がリーダーシップを育てるうえで効果的で ある、という最新の研究結果をもとに、新しい“内省型リーダー”のあり 方を解説していきます。

ダイバーシティ&インクルージョン
子育て社員が生き生き働ける職場と
会社を考える

日本の企業におけるダイバーシティの在り方について、様々なセミナーや研修を通して訴えている株式会社イ コアインキュベーション。同社では、“子育て社員が生き生き働ける職場づくり”を、社内で試行錯誤しなが ら進めているところだ。今回は、ダイバーシティ&インクルージョン型組織作りのコンサルタントとして知ら れる宮崎百合子氏をファシリテーターに、女性による座談会を開催、その様子を紹介する。※本文中、敬称略

東京ディズニーリゾートの現場の学び
ホスピタリティ溢れるキャストを育てる

東京ディズニーリゾートのホスピタリティ溢れるキャストたち。実はその9割以上が、正社員では なくアルバイト(準社員)。しかも接客に関するマニュアルはなく、導入時の研修後は、現場での育 成が非常に重要視されています。キャストが育つ秘密を探るべく東京ディズニーシーを訪ねました。

マーケティング①
マーケティングとは何か

今回から複数回にわたり、「マーケティング」について 取り上げる。複数回にわたるのは、マーケティングがあ らゆる組織や職種にとって非常に重要なテーマであるだ けでなく、それ自体がカバーする範囲が非常に広いか らである。

人は磨けば必ず光る――
人づくりは企業の使命

外食産業の市場規模は、約30兆円ま で膨らんだ1997年をピークに減少し、 現在は20兆円台前半。今後も市場規 模は拡大しないといわれている一方 で、店舗数は増加傾向にある。厳し い経営環境の中、社員だけでなくク ルーの教育にも尽力したいと話すの は、ジョナサンの人事部部長・織部 始氏である。現在、ジョナサンの社 員数は750名、そしてパートタイムで 働くクルーは1万3000名を超える。 織部氏自身、かつては店長として現 場の第一線で社員やクルーの育成に 日々取り組んできた。「“人づくり”な しには企業は成り立たない」と話す 織部氏に、教育に対する想いを伺った。

~チームで明るい未来をめざせる~
解決志向ポジティブアプローチの
具体的な推進方法とは

閉塞感や危機感が人の気持ちに影響を及ぼし、職場の問題解決をも阻害している感がある。 そんな時、お勧めしたいのが、従来から 『 人材教育』で取り上げている「AI」などのポジティブ・アプローチ。 この方法では「つらい現状」ではなく、「輝く未来」をイメージして、 それを実現していくためにはどうすればいいかを考えていくが、 具体的にどう考えていけば可能なのかを紹介したい。

300年続く成長基盤を
“プロの仕事”でつくりあげる

新たな情報通信サービスを次々と提供するソフトバンク。創業30 年を迎えた2010 年に、「新 30 年ビジョン」を発表したばかりだ。いちベンチャー企業として出発し、現在では2万人を超 えるグループ社員を有する同社の教育施策を一手に担う、ソフトバンクグループ通信3社総合研 修統括部を訪ねた。