月刊誌『人材教育』2012年04月号

Facebook、TwitterなどのSNS、そしてスマートフォンや タブレットの端末と、さまざまなツールの隆盛が、 インフォーマル・ラーニングを広げ、企業内教育にも影響を及ぼしつつある。
当然、大人の学びにも、大きな変化が起きているが、 この新しい動きとはいったいどういうもので、教育担当者が押さえておくべきこととは。
企業内教育に活かせるソーシャル・モバイル・ラーニングのポイントについて探る。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
コニカミノルタホールディングス 代表執行役社長松﨑正年
自社独自の強みを活かし成長の機会を確実に成果につなげる

複合機・プリンターなどの情報機器事業、液晶用光学フィルムなどのオプト事業、ヘルスケア事業、そして計測機器事業――。 「材料」「光学」「微細加工」「画像」という4つのコア技術を融合させたものづくりを展開してきたコニカミノルタグループ。 「Giving Shape to Ideas」を合言葉に、今後さらにワールドワイドにシナジー効果を生み出していくことをめざす同社の組織・人づくりの戦略や実践について代表執行役社長 松﨑正年氏に聞いた。

ーー JMAM 通信教育 活用事例 vol.3 ーー
ビジネス道次の一歩

通信教育を活用して、配属後の実践&定着化をサポートしよう! 内定~入社時研修で学習した内容も、配属後に職場で実践し、定着化しなければ、いつの間にか忘れてしまいます。配属後も正しい基本を意識して実践し、迷ったら再度基本に立ち戻る。これが新人の成長にとって欠かせない“次の一歩”となります。通信教育を活用し、配属後の基本教育を積極的にサポートしているお客様事例をご紹介します。

特集 今、教育に何が起きているのか
ソーシャル・モバイルラーニング

Facebook、TwitterなどのSNS、そしてスマートフォンやタブレットの端末と、さまざまなツールの隆盛が、企業内教育にも影響を及ぼしつつある。こうした状況が押し寄せている現在、大人の学びにも、当然変化が起きている。この新しい動きとは、具体的にはどういったものなのか。さらに、教育担当者は何を押さえておくべきなのだろうか。

Opinion①
情報マネジメント力を向上させるソーシャル・モバイルな学び

ソーシャルメディア、スマートメディアの隆盛は、企業の人づくりにどのような影響があるのか、そして企業はそれらをどう人づくりに役立てていくべきなのか。特定非営利活動法人日本イーラーニングコンソシアムで会長を務め、企業内教育においても30年以上の経験を持つ小松秀圀氏に聞いた。

Opinion②
社会が変わり、学びが変わるソーシャルメディアの情報革命

さまざまなモバイルツールやソーシャルメディアが登場している現在。情報技術を利用した学習環境のデザインに関する専門家で、産学協同のプログラムに多数かかわる東京大学情報学環の山内祐平准教授は、これらのツールを用いたソーシャルラーニングによって、自律的かつ持続的な学びが可能になるという。ソーシャルラーニングによる“学び”と学習環境のデザインについて聞いた。

Opinion③
ディズニー社の例に見る顧客満足を向上するソーシャルラーニング戦略

会社を超えて、広く社会から学ぶことができるソーシャルラーニング。この「社会」には、当然ながら「顧客」も含まれる。Facebookが生まれた米国では、企業でも先進事例が出てきているが、米国のラーニング事情に詳しい、きよみ・ハッチングス氏が、中でも成功事例であるディズニーの、「顧客とともに学ぶソーシャルラーニング」について解説する。

Opinion Column 1
尊敬する“あの人”とつながり「学び方」を学べるソーシャルラーニング

ソーシャルメディアからどう学べるか。ひとつには、信用度の高い人が、情報をどう解釈しているのかを学ぶことが挙げられる。こうした“、優れた人の学び方が可視化される”サービスの背景にある考え方とは。先端的なラーニングサービスを開発するキャスタリアの山脇智志代表に聞いた。

Opinion Column 2
ポストラーニングの場の提供で学習効果を高める

デジタルハリウッド大学院のあるゼミでは、iUnivのある機能とFacebookを組み合わせてソーシャルラーニングを実験的に行った。さらに、ソーシャルメディアを介した学習は、特に講義後、継続的に学習効果を維持し、高めることを研究で実証したという。研究の中心人物である佐藤昌宏教授が説明する。

企業事例①
日立製作所
グループ横断SNSでWEBとリアルの学びを活性化

2006年頃から導入され、盛り上がりを見せているグループ横断SNSがある。日立グループの『COMOREVY』だ。グループ全体で活用し、情報共有だけでなく、社員同士の自発的な学びに寄与している。グループ横断SNSではどんな学びが起こるのか。また、知と学びの共有を行ううえで、企業側は何を考えるべきなのか。同グループの事例に学ぶ。

企業事例②
トリドール
「ツイッター部長」が語るソーシャルメディアの育成的効果

セルフサービスのうどん店「丸亀製麺」を展開するトリドールでは、ツイッターなどのソーシャルメディアを導入し、顧客のコミュニティを育てている。これはもちろん、丸亀製麺のファンを増やすことで売上の拡大・安定を狙う戦略だが、ソーシャルメディアの活用は、人材育成の観点からも取り組む価値があるという。「ツイッター部長」で著名な末広栄二氏に聞いた。

企業事例③
日本オラクル
SNSから安全に学ぶためのソーシャルメディアトレーニング

日本オラクルでは、今後ビジネスでSNSの活用が不可欠になるとの認識から、2008年の早期から「ソーシャルメディアガイドライン」を制定。リテラシー研修をも先行して実施してきた企業である。今日の社員の学びを支える企業のあり方を、同社の事例から見ていきたい。

組織事例
横浜商科大学
スマートメディアが結ぶ学生と教員の新しい関係

他の大学に先駆けて、“全員がスマートフォンを持っている”環境をつくった横浜商科大学。モバイル・ソーシャルメディアは、学生たちと教員をどう変えたのだろうか。

TOPIC
『 「ソーシャルラーニング」入門』出版記念
「 ソーシャルラーニング元年! 学びで加速するソーシャル世界」セミナーレポート
ソーシャル×ITからの「 学び」への最終回答

去る2012年1月30日、『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP社/刊)出版記念セミナーが開催された。本書の翻訳を担当したキャスタリアの松村太郎氏、山脇智志氏に加え、ビジネスや教育などの各領域でソーシャルメディアを活用した学びに関する研究・実践を日々行っている専門家たちが一堂に会するまたとない機会となった。ソーシャルラーニングとは何か、そしてその学びの可能性とは何か。開催内容の一部を紹介する。

ネット上のキャンパスで議論し互いに高めあう部長職研修を実施

“ミラバケッソ”のキャッチコピーで知られる化学メーカーのクラレ。同社は、新任部長職を対象にオンラインの遠隔教育を実施し、インターネット上の教室で受講者同士がディスカッションしながら学びを深める仕組みを構築している。そこで今回、クラレの鍛冶屋敷強氏、福田誠司氏に、同社の人材育成についてお話を伺った。

コースが増え、サポートも充実!進化し続ける「eラーニングライブラリ」

100 コース以上のe ラーニング教材が1 年間定額で学び放題という「e ラーニングライブラリ」。日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)が2 年前に開始した新しいスタイルのe ラーニングだ。開始以来、サービス内容は進化し続け、導入企業は急増しているという。同社で開発を担当する岩崎淳氏に、同サービスの特長と、最近進化した部分を中心に話を聞いた。

“確かに、変わった!”『プチトレ』で実感する新しい自分

情報通信、電子、電装、ケーブル・機器関連など“つなぐ”テクノロジーで未来をひらく株式会社フジクラ。同社は教育部門であるフジクラ・アカデミーを発足して人財育成に注力、自己啓発についても数々の支援策を打ち出して社員の成長をサポートしている。今回、フジクラ・アカデミーの橋本・樺の両氏と、自己啓発制度を積極的に活用しているという同社の三富氏に、お話を伺った。

現場の学び
「インフォーマルラーニング」の機会を広げるモバイルラーニング

システム構築不要のSaaS 型e ラーニングパッケージサービスとして、シェアNo.1 の座を維持し続けている東芝ソリューションの『Generalist』。このほど、いつでもどこでも学習できるモバイル対応が新たにオプションで追加され、注目を集めている。そこで今回、同社の三田村氏、戸花氏に、企業のモバイルラーニングの状況と『Generalist』の活用方法について、お話を伺った。

連載 中原 淳の学びは現場にあり 第14回
オープン過ぎる建物が助け合いを生む!?
現代美術館のキュレーターたちの学び
金沢21世紀美術館

北陸の古都、金沢に国内外から年間150万人が訪れる現代美術館があります。2004年の開館から7年を経てなお、多くの人を魅了し続ける金沢21世紀美術館。互いに助け合いながら、現代美術の新たな可能性を模索する熱きキュレーターたちの現場を訪ねました。

連載 酒井穣のちょっぴり経営学 第15回
企業活動を支える営業のサイエンス

営業力の強化は、人材育成の中でもメインのテーマといっても過言ではなく、「経営(学)」としても中心に添えられるべきものである。しかし、営業の背景は企業や業種によって異なり、「これさえやればいい!」というものでもない。では、どうすればよいのか。教育の着眼点を紹介する。

連載 グローバルビジネスに役立つ教養の本棚 第4回
歴史を学ぶ① 「構え」
物語と事実を分けて捉える

司馬遼太郎、藤沢周平、塩野七生らの小説を愛読するビジネスパーソンは多い。だが、その行為を「歴史好き」といえるかどうかは意見が分かれる。なぜなら、歴史「小説」と、「史実」は異なるものだからだ。

連載 人材教育最前線 プロフェッショナル編
自律的に学ぶ仕組みを整備し、個人の強みが発揮できる組織を創る

1988年、米ロサンゼルスで創業したトレンドマイクロ。翌1989年の設立から、「日本発の多国籍企業」として着実に成長を続けてきた。コンピュータウイルス対策ソフトは、法人向け、個人向け共に日本国内でのシェア、ナンバー1を誇り、世界市場でも、トップクラスに躍進している同社。事業拡大を支える人材の育成に携わっているのが、人事総務本部 人事部 担当課長 姜南宇氏だ。姜氏は、日本企業の韓国現地法人での人材育成で多数実績を残してきた。グローバルで人づくりにかかわってきた姜氏に、仕事に対する思いを伺った。

論壇
「模倣改良産業国家」からの脱却
̶社会構成主義による人材育成の可能性̶

ものづくりは日本の得意分野だが、実は日本企業がコンセプトをゼロから考えつくり出したものは数少ない。多くは欧米の模倣改良だった。だが環境変化が速くなった今、そうした「模倣改良産業」は通用しなくなってきた。そこで必要になるのが、「社会構成主義」の考え方である。これは、変化する世界に合わせるのではなく、自らがまず世界をイメージし、構築していくという考え方である。

連載 人事の職場拝見! Vol.15
日立ソリューションズ
“育成”ではなく“成長支援”
自律型人財の生涯の成長を支える

システムインテグレーション事業を展開する日立ソリューションズ。IT 業界を取り巻く激しい環境変化、グローバル化の進展にあって、自らの専門性を高め、付加価値を提供できる人財の育成が急務となっている。そのためのキーワードは「個の自律」。同社の人財開発部を訪問した。

著者に聞く
管理職は現場最前線の経営者であれ!
現場を預かる管理職の最大の仕事は「仕事の変革」と「人材の育成」であり経営の厳しに直面してこそ、その必要性を痛感できる。

本書は、実務家として自ら会社を経営し、コンサルタントとして多くの経営者と対話を繰り返してきた著者による、部下育成に本気で取り組みたいという管理職のための一冊。しかし本書に掲載されていることは、管理職だけではなく、管理職を育てたい経営者や、社内のマネジメントレベルを向上させたいと考える人事担当者にとっても必読の内容となっている。3月26日に発売となる本書の魅力を、著者の二宮靖志氏に伺った。