月刊誌『人材教育』2013年06月号

法定雇用率の引き上げなど、障害者雇用は、高年齢者雇用と並び政策的動きのある、いわば“旬”のトピックです。障害者の職場適応や定着の支援は、企業にとって決して容易なことではありませんが、彼・彼女らの能力をうまく引き出せれば、企業にとっても本人にとっても有益なことは間違いありません。事実、優れた能力を引き出し、活用できている企業もあります。本特集では、障害者の雇用と能力開発のための方策を追いながら、障害者雇用の真の意義や、健常者と障害者の理想的な関わりを考えます。

人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~第9回
「ソーシャル・ネットワーク」

「ソーシャル・ネットワーク」 2010年 米国 監督:デビッド・フィンチャー

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第3回
「ビジネスモデル」を常に意識してみる

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
「気骨を持て」「異端児であれ」
400年の伝統が生きる“新・人事訓”

自動車部品、情報通信機器、電子部品、産業素材――1897年の創業以来、独創的な研究開発で業界をリードし続ける住友電気工業。そこに生きるのは、400年にわたり、脈々と受け継がれてきた「住友事業精神」。そして変化を恐れず堂々と歩む姿勢。確固たる基本精神をベースに、強力な結束力のもとグローバル展開してゆく松本正義社長に人づくりへの思いを語っていただいた。

特集
役割に気づけば人は伸びる
能力を活かす障害者雇用

障害者雇用は、高年齢者雇用と並び政策的動きのある、いわば“旬”のトピックだ。障害者の職場適応や定着の支援は容易なことではないが、彼・彼女らの能力をうまく引き出せれば、企業にとっても本人にとっても有益である。そこで本特集では、障害者雇用と能力開発のための方策を追いながら、障害者雇用の真の意義や、健常者と障害者の理想的な関わりを考える。

Opinion 1 経済学から見る障害者雇用・活用
障害者を含めた人材配置が
日本のビジネスと働き方を変える

企業や行政のさまざまな取り組みによって、障害者が働くという発想が社会に広まった。だが、今その制度は、障害者を戦力として活用できるかどうかの大きな転換点に差しかかっている。これから企業はどのように障害者雇用を進めていけば良いのか。慶應義塾大学商学部 中島 隆信 教授に伺う。

Opinion 2 職場、本人、フォロー体制
障害者を活かすカギは、職場の包容力と
能力を引き出すための雇用管理

法定雇用率は今後、精神障害者を雇用義務化することにより、さらに高まることが予想される。企業には、すでに雇用の進んでいる身体障害者や知的障害者に加え、精神障害者の雇用にも積極的に取り組むことが求められる。 そこでポイントとなるのが、就労支援機関やジョブコーチ(職場適応援助者)などとの連携だ。  精神障害を含めた障害者雇用はどのように行っていけばいいのか。自らもジョブコーチの経験を持つ、大妻女子大学の小川浩教授に聞いた。

Column
どんな“制約”がある人も働ける
環境づくりの意義と方法とは
~うつ病の再発を防ぐ支援サービスの有用性~

精神障害者の雇用は、障害者雇用の中でも特に今後、推進されていくテーマである。しかし、再発の危惧など、企業側からハードルだと考えられていることがある。そのハードルを越えるには、障害者を支援したり、教育訓練を行うサービスを利用する手もある。  そこで本稿では、国内外の企業で人事の豊富な実務経験を持つ、中央大学大学院教授・中島豊氏と、うつ病からの社会復帰を支援する株式会社リヴァ代表取締役の伊藤崇氏の対談を通じ、障害者雇用の意義や企業側に求められる姿勢、また、支援サービスの利点等について解説する。

CASE.1 いなげやウィング
健常者、職場へのフォローが重要
職場適応と定着支援は
迅速、きめ細やかに長い目で

首都圏の1都3県に130店舗を展開するスーパーマーケットいなげや。障害者雇用を拡大し定着を図るために設立したのが、いなげやウィングだ。  知的障害者・精神障害者を雇用し、いなげやの店舗で健常者とともに長く働き続けてもらうための配慮や新規事業の試みを探る。

CASE.2 高島屋横浜店
チームで多職種をこなすという発想
仕事は自ら発見する!
ジョブコーチがリードする伸びる循環

障害者だからこそできる仕事が、実は無数に存在していた――髙島屋横浜店の「ワーキングチーム」は、およそ150種類もの作業をこなす強力な戦力集団だ。眠れるニーズ、そして能力を呼び覚ます仕掛けとは。カギは、障害者の言葉や想いを翻訳し周囲に伝え、自ら挑戦、成長する循環を生み出す「ジョブコーチ」の役割にあった。

CASE.3 富士ソフト企画
精神障害者を数多く雇用
障害者に自立を促し
互いに支え合う関係をつくる

日本国内で障害者の約半数を占めるといわれる精神障害者。しかし、その数と比較して、雇用数は非常に低い。その中にあって、富士ソフト企画では127名中67名と、雇用している障害者のうちの約半数が精神障害者だ。  なぜ、この会社では障害者を戦力化できているのだろうか。特に、精神障害者雇用と活用・能力開発の秘密とは。

人事に関する製品・サービスがその場で比較・導入できる
HR EXPO2013 いよいよ開催!

人事業務を支援するあらゆる製品・サービス・システム等の各社が一堂に会する展示会 HR EXPO2013 が、7月10日(水)から12日(金)までの3日間、東京ビッグサイトで開催される。人事担当者にとっては、自社の抱える問題を相談しながら、多数の製品・サービスを一度に比較・検討でき、さらにその場で商談までできる絶好の機会となる。そこで今回、主催のリード エグジビション ジャパン株式会社 HREXPO 事務局長の松本 晃 氏と、事務局次長の細野圭氏に、HR EXPO2013の特徴と見どころについてお話を伺った。

今こそ階層別教育を見直そう!
鍵を握る中堅社員の自主性を促す
HRIのワークアウト

今、社員教育や人材育成のトレンドはグローバル一色だ。無論、それは重要なテーマであることは間違いないが、その陰で階層別教育、中でも中堅社員の育成がおろそかになってはいないだろうか─こうした状況に疑問を投げかけているのが株式会社HRインスティテュート(以下、HRI)の国友秀基氏だ。今回、中堅社員育成のあるべき姿について、お話を伺った。

中原淳の学びは現場にあり! 第21回
もしお坊さんがマネジメントを学んだら
超宗派の僧侶たちが学ぶ「未来の住職塾」

「未来の住職塾」とは、お坊さんたちがお寺のマネジメントを学び、「お寺の未来」を考える「お坊さんの学校」です。昨年始まったこのプログラムは話題を呼び、今年も多くの若手僧侶が全国から集まっています。伝統仏教のお坊さんたちが「マネジメント」を学ぶ理由とは?

ワンワード論語 第10回
「忠」

従業員満足度調査の項目の1つであるロイヤルティ(loyalty)。今月はこのロイヤルティを意味し、あなたが周りから信用されるためにコアとなる「忠」について一緒に学びましょう。

社労士に聞く“職場あるある” 管理職のもやもや解決 第3回
「パワハラ社員!?」

円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。かといって、放っておくと大事に発展することもあります。どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いでしょう。ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
“気づき”から始まり、
学びと実行により成果が生まれる

Change(変革)、Challenge(挑戦)Create(創造)を企業姿勢に掲げるノーリツ。社員の果敢な挑戦を受容する社風はイコール、社員自身に強い主体性と自立心を求めていることを意味する。そして、その主体的行動は日々の業務だけでなく、社員自身が成長するための学びの場でも重視されている。教育の現場において、多くの社員の“気づいたこと”を“できること”へと転化してきた人材開発グループ リーダーの林 哲也 氏。だが、研修の真の意義を問い直す中で、“気づき、学び、実行”を誰よりも実践してきたのは林氏自身であった。

ここから始める!ポジティブメンタルヘルス 第2回
人事がつくれる仕組み:
メンタルヘルス対策から健康いきいき職場づくりへ

依然として悩ましい職場のメンタルヘルス問題。“未然防止”が重要になる今、人事部門がどう考え方を見直し、動けばいいかを、すぐ使える具体的なツールも含めて紹介する連載です。

人事の職場拝見! Vol.29
ハイパフォーマーを輩出する
グローバル・アセットの活用とDNAの進化

“クライアント価値の創造”を掲げ、経営戦略の構築から業務の実行まで企業経営をトータルに支援するアクセンチュア。その実力とブランドを支えるのは、世界中のモデルとノウハウを共有できる仕組みづくりと、グローバル・タレントの育成に注力する人事部だった。