月刊誌『人材教育』2014年09月号

特集1
働く構えをつくる新人育成

毎年、「○○型」や志向性など、何かしら、 新入社員や若手の傾向について調査報告や提言が行われます。

そうした、毎年何らかの特徴的傾向はありながらも、新人育成に普遍的に重要なこととは、 社会人人生の最初の時期に、今後働いていくうえでの 「心構え」をいかに育むのか、ということではないでしょうか。 それさえできていれば、どんなに環境が変化しても、 対応していく自己を持つことができるからです。

本特集では、「働く構え」をつくることの重要性とその育み方について、オピニオンの知見と先進事例から考察します。

特集2
伸びしろを見る!採用法

日本の採用活動の現状に対し、さまざまな立場からの批判が聞かれます。 そうした現状を受け先般、2016年卒採用の後ろ倒しが決定しました。 日本企業の採用は、まさに過渡期真っ只中にあります。

課題が多く叫ばれる中、『人材教育』では特に、 企業が将来の「伸びしろ」を意識した採用を行えることが重要だと考えます。

そこで2016年を前に、現状の新卒採用の問題点を明らかにしたうえで、 企業はどうしたら、自社にマッチした“伸びる人材”を採用することができるのか、ヒントを提示します。

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第18回
今、改めて見直される「練習」の重要性

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
グローバル化の成功には崖っぷち経験が不可欠だった

創業1919年という、ポンプメーカーのパイオニア、酉島製作所。国内では上水道施設や下水処理場、排水機場向けなどを中心に多種多様なポンプを、さらに海外では海水淡水化プラントや発電所などにハイテクポンプを提供している。 世界100カ国以上で自社製品を販売し、15カ国に拠点を広げるなど、目覚ましいグローバル展開を遂げている同社。だが専門性の高いハイテク機械だけに、その途上には予想もつかない苦労があった──。 「人材は増やせなかった。だから質を上げることで勝負した」と語る原田耕太郎代表取締役社長に、その経験を聞いた。

特集1
働く構えをつくる新人育成

毎年、「自動ブレーキ型」※1や安定志向※2など、何かしら、新入社員や若手の傾向について報道や調査報告が行われる。そうした、毎年何らかの特徴的傾向はありながらも、新入社員や若手社員の育成について、いつの時代も重要なこととは、社会人人生の最初の時期に、“今後働いていくうえでの心構え”をいかに育むのか、ということではないだろうか。 それさえあれば、どんなに環境が変化しても、対応していく自己をつくることができるからだ。 本特集では、“働く構えをつくる”ことの重要性と、その育み方について、オピニオンの知見と先進事例から紹介する。 ※1 平成26年度新入社員の特徴(日本生産性本部) ※2 2014年度新入社員「会社や社会に対する意識調査」(日本能率協会)など

OPINION 1 「働く構え」とは何か ~動的な人材教育のすすめ~
スキルや思考法の研修以前にやっておくべき意識転換

新人・若手社員の育成に頭を抱えている企業が多い。以前のように厳しく叱責すると、パワハラで訴えられたり、あっさりと辞めてしまったりする。それを恐れて腫れ物に触るように接していたのでは、いつまでたっても一人前に育たない。インターネットやスマートフォンの発達により、コミュニケーション環境が激変している影響もありそうだ。今の若手社員に対しては、「働く構え」をまず示す必要があると主張する秋山進氏に話を聞いた。

OPINION 2 スタートは「どう生きたいのか」
人生を考える機会を土台に働く覚悟とプロ意識を育む

どう生きたいか、自分にとっての幸せとは何かを自分と対話すること。組織の一員として働く覚悟と、お客様や会社に貢献するプロ意識を持つこと。社会人の第一歩である新人研修において、その両方を意識づけることが、働き続ける原動力となる。人材開発の専門家として企業教育にあたる一方、大学でも講義を持つ富士ゼロックスの山崎紅氏が、企業はどのように考える機会をつくり、意識づけを図ればよいのか、指針を提示する。

CASE.1
キヤノンマーケティングジャパン
 熱さは、風呂でいえば「45℃」 何度も厳しくフィードバックし基本行動を染み込ませる

キヤノン製品や関連ソリューションのマーケティングを行うキヤノンマーケティングジャパンでは、新入社員に対し、身だしなみ・ビジネスマナー・報連相などの基本行動とロジカルシンキングを重点的に身につける研修を行っている。 その特徴は、何度も繰り返し、厳しく指導するという点だ。 「風呂の湯でいえば45℃」という“ 熱い”研修とは、どんな様子なのだろうか。

CASE.2
サントリーホールディングス
 体験を積む場としての新人研修 「主体性」と「協調性」を軸に社会人への意識の切り替えを図る

1899年の創業以来、「やってみなはれ」の精神で成長を続けるサントリーグループでは、新入社員が入社1年後にめざす姿を明確に示し、Off-JTとOJTを連携させた育成に取り組んでいる。その考え方や育成方法などを取材した。

自主自立型人財
フューチャーシップ・プログラム

新入社員を入社3年間で“自主自立型人財”に育て、会社の未来を創り出す人財を育む、アチーブメントの若手向け研修プログラム『Futureship(フューチャーシップ)』。リーダーシップやフォロワーシップと並び、今後注目されるこの概念と、若手育成の要諦について、アチーブメント 組織変革コンサルティングチームのマネジャー・和泉大氏にお話を伺った。

若手社員の心を鍛え、行動を変える
ビジネス×アスリート・トレーニング

日本のラグビー界の人気と発展に大きく貢献した、今泉清氏。 誰にも予測できないビッグプレーは多くのファンの心をつかみ、今も記憶に残る名選手としてたたえられている。同氏は現役引退後、母校・早稲田大学ラグビー部、サントリーフーズでコーチに就任して人材育成活動に尽力し、現在も高校・大学でラグビーの指導に取り組むと同時に、ヒューマンクエストの大西みつる氏とタッグを組んでビジネスパーソンの育成に尽力している。大西氏自身も社会人野球の監督経験を持つ異色のコンサルタントだ。今回、若手社員の早期戦力化とメンタルの強化について、両氏にお話を伺った。

多様化する教育課題に対応した
コネクシオのライブラリ活用術!

携帯電話の卸売・販売および携帯電話を利用したソリューションサービスを提供しているコネクシオ。 「人をつなぐ、価値をつなぐ」を企業理念に掲げる同社は、理念を実現するための人財育成に注力。日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)が提供する定額制のe ラーニング・サービス『JMAMe ラーニングライブラリ』(以下、ライブラリ)を導入し、継続して活用している。今回、同社のライブラリ活用法について、人事部人財開発課の平山鋼之介氏、北村晶子氏にお話を伺った。

入社3年間で仕事の基本を身につける『Newビジネス道シリーズ』

新入社員の育成は、企業の未来につながる大切な取り組みである。新入社員を即戦力化したいと考える企業も少なくないが、未来を担う人材だからこそ、じっくりと基本を身につけてもらう必要もあるはずだ。 日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)はこれまで、内定時から入社3年間で自律人材に成長するためのプログラムを開発、提供してきた。核となるコンセプトは“基本”を大切にすること、そして“職場ぐるみ”で育成を行うことである。今回、同社通信教育事業本部の齋藤圭介氏に、近年の新入社員教育の傾向と、JMAM がめざす新入社員教育支援のあり方について話を聞いた。

船川淳志の「グローバル」に、もう悩まない! 本音で語るヒトと組織のグローバル対応 第5回
英語やスキルに飛びつく前に、「飛び込む力」を!

多くの人材開発部門が頭を悩ませる、グローバル人材育成。 グローバル組織のコンサルタントとして活躍してきた船川氏は、「今求められているグローバル化対応は前人未踏の領域」と前置きしたうえで、だからこそ、 「我々自身の無知や無力感を持ちながらも前に進めばいいじゃないか」と人材開発担当者への厳しくも愛のあるエールを送る。

特集2
伸びしろを見る!採用法

昨今、採用活動の長期・早期化や大手就職支援サイトの仕組みなど、日本の新卒一斉採用のあり方に対し、さまざまな立場からの批判が聞かれるようになった。課題が多く叫ばれる中『、人材教育』では特に、企業が将来の「伸びしろ」を意識した採用を行えることが重要だと考える。しかし、事実として現状の採用活動では、学生は疲弊し、企業も一人ひとりの性質を見極めることが難しくなっている。 その現状を受け2016年卒採用からは、採用活動開始時期の後ろ倒しが決定した。日本企業の採用は、まさに過渡期真っ只中だ。 本特集ではその2016年を前に、現状の新卒採用の問題点を明らかにしたうえで、企業はどうしたら、自社にマッチした“伸びる人材”を採用することができるのかを示唆したい。

OPINION 迫りくる採用戦国時代
生き残りのカギは採用戦略の構築と採用プロフェッショナルの育成

「2016年問題」など、新卒一斉採用のあり方に対する疑問が各所で提起される中、経営学の立場から採用について研究する「採用学」を立ち上げ、注目を浴びている服部泰宏氏。「採用の『曖昧さ』に問題がある」と話す服部氏に、「採用学」の立場から見た日本企業の新卒採用の問題点と、今後の人材獲得競争に生き残るための処方箋を聞いた。

CASE.1
ロート製薬
生のコミュニケーションを通じて一人ひとりを見る採用を実現

2010 年から就活サイトを通じた一括エントリー方式を取りやめ、 電話での応募に切り替えたロート製薬(本社:大阪市生野区)。 その背景にあった問題意識と、 応募方法変更後の成果や課題について聞いた。

CASE.2
ワークスアプリケーションズ エントリーマネジメントこそ、最重要課題 
ゼロから1を生み出せる「クリティカルワーカー」を発掘

大手企業向けの経営インフラを提供するワークスアプリケーションズ。同社の採用の要諦は、問題解決能力のある人材を発掘することに尽きる。そのため、採用を最優先の経営課題と位置づけ、独自のインターンシッププログラムを通して素質のある人材を見極めている。そのエントリーマネジメントは、実際どのように行われているのか。同社の鶴田麻衣氏に伺った。

社労士に聞く“職場あるある” 管理職のもやもや解決 第18回
「高年齢者活用にまつわるもやもや」

円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。かといって、放っておくと大事に発展することもあります。どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。 人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
現業経験が活きるグループが一体になるための教育

西武鉄道やプリンスホテルを中核に54社の事業会社を統括する西武ホールディングス。そのホールディングス社員の教育およびグループ共通の教育を担うのが、人事部グループ人材開発室プロジェクトリーダーの村田由香里氏だ。車掌や運転士として、現場の想いや高いプロ意識、そしてそれらが西武グループを支えていることを身をもって学んだ村田氏。そんな現業での知識と経験を活かし、「グループ全体を俯瞰できる経営人材の育成」をめざして日々奮闘している。

TOPIC 「Open Workshop Designer Week」レポート
組織の壁を越える場づくりを行う人はどうつくる?

青山学院大学社会情報学部のワークショップデザイナー(WSD)育成プログラムは、ワークショップの企画・運営ができる人材の育成をめざす社会人向け講座だ。5月25日~30日の5日間、青山学院大学は「OpenWorkshopDesignerWeek」として、WSD育成プログラムを広く知ってもらうため、特別無料講座を開講した。その中から、最終日に行われた特別講座をレポートすると共に、同プログラムの概要について取材した。

グローバル調査レポート 第9回
「グローバル人事トレンド2014」調査結果からの考察
出遅れた日本企業の人事部はグローバル人事課題にどう対峙すべきか

経営と人事の相関性がますます高まる今日、日本企業のグローバル展開においても、組織・人事課題にいかに戦略的に対処できるかが事業成長のカギを握る。こうした背景を踏まえデロイトトーマツコンサルティング組織・人事コンサルティングは、「グローバル人事トレンド2014」と題した調査を実施し、グローバルな視点から組織・人事動向を包括的に捉えることを試みた。そこから見えてきた日本企業の課題とは。

連載 人事の職場拝見! 第44回
育成と組織活性を同時に促す成長意欲を活かした現場の学び

ポイントサイト「EC ナビ」を中心としたメディア事業と、インターネット広告の技術とノウハウを提供するアドテクノロジー事業を展開するVOYAGE GROUP。2014年7月に東証マザーズ上場を果たし、さらなる成長をめざす同社には、「全ては現場から学ぶ」という育成理念がある。