月刊誌『人材教育』2014年10月号

管理職になれば、誰もが自分を見つめ直すことがあると思います。このとき、人の評価の仕方や自己流の仕事のやり方など、悪い癖が発見できればしめたもの。
こうした悪い癖があれば直し、自分をリセットすることを、本特集では「型はずし」としました。
チームをまとめ、業績を伸ばすのが管理者の役割。よりよいマネジメントをするうえで「型はずし」は重要です。
ビジネス環境がめまぐるしく変わるいま、しなやかに対応するうえでも「型はずし」は有効です。
「型はずし」について、リフレクションやU理論などの視点からオピニオンがヒントを語り、ユニークな取り組みをしている企業事例からそのあり方を検証します。

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第19回
気がつけば定番スキル その1「資料作成力」編

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。 本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、 情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
仕事の原点は現場にあり──現場を動かす技と発想力を磨け

準大手ゼネコンのうち、トップ集団を走る戸田建設。医療福祉施設、教育施設で業績を誇る他、丸の内オアゾなど有楽町・丸の内エリアでも多くのビル建設を手掛ける。一方、建設業界は他の業界同様、人口減少、少子高齢化の時代を控え、大きな節目を迎えようとしている。そのタイミングで代表取締役社長に就任したのが今井雅則氏だ。大阪を中心に営業の第一線で活躍した経験を持つ同氏が語る、独自の人財育成哲学とは。

特集
悪い癖を直し、よい型をはめよ!
管理職の「型はずし」

プレイヤーからマネジャーへ変わる時、それは自らの価値観やビジネススタイルを見つめ直すいい機会だ。特に、期待以上の実績を上げて昇進した新任管理者にとって、自らを振り返り、他者を活かすマネジメントのあり方を考える好機とも言える。そしてこの時こそ、自分では気づきにくい悪い癖をはずすチャンスでもあるのだ。

OPINION 1 「型はずし」のためのリフレクション
「どうやったら、変化を生み出すことができるか」という視点を持つ

「自己流に限界を感じた時こそ、自己変革のチャンス」と話すのは、成人教育を専門とする東京学芸大学の倉持伸江氏。壁にぶつかっても、リフレクション(振り返り)を繰り返すことで、優れたマネジメント力を発揮できるようになるとも言う。

OPINION 2 マネジメントを進化させる「型はずし」
メンタルモデルの克服で部下との新しい人間関係を構築する

部下育成が思うように進まず、プレイングマネジャーとして目先の仕事に追われている管理職が増えている。オーセンティック ワークス 代表取締役 中土井 僚氏はその原因を市場環境の変化とマネジメントのズレに見出し、ピーター・センゲの理論「学習する組織」の切り口から、「型はずし」の要点を説く。

OPINION 3 日本型「管理職」はもう通用しない
グローバル市場で求められるビジネスリーダーの役割

グローバル競争で苦闘する日本企業。マネジメントにおける海外の変化を見過ごし、世界で戦える人材を育てなかったことが一因だ。だが、古い考え方を見直すことで、グローバルでの戦いは有利になるという。トップカンパニーの人材強化施策に詳しい綱島邦夫氏が、「管理職」から「リーダー」への意識転換のあり方を示す。

CASE.1 ヤフー
管理職の必要条件は“部下の信頼”「型」と「型破り」で上司力を育む

「爆速経営」をスローガンに、2012年4月から新体制をスタートさせたヤフー。組織力の強化をめざし、人事システムを抜本的に改革したという。そこで大きなテーマとなったのが、管理職の能力向上と「型」の問題だ。改革を指揮したリーダーにその実情を聞くと共に、日本の管理職を取り巻く諸問題について語ってもらった。

CASE.2 コーセル 人事異動で自らのスタイルを振り返る 
異動と多面評価を活用し、振り返りを促して「型」をはずす

富山県に本社を置くコーセルは、電気・電子機器で使われる直流安定化電源の専業メーカー。メーカーとしての技術力向上と共に重視しているのが、組織における人間関係力。個性を大事にしながら、管理職の自己改革力と組織力を上げるために「人事異動」と「多面評価」を活用している。

今こそ管理職に求められる評価制度を用いた組織マネジメント

管理職に求められていることは、組織をマネジメントすると共に成果をもたらすことだ。そこで重要になるのが、評価制度であり、その運用である。「評価活動は組織力向上のために欠かせないマネジメント行動である」と述べるヘイ コンサルティング グループの吉本智康氏に、管理職が評価活動を行ううえでの要諦について、お話を伺った。

著者に聞く
継続的にイノベーターを生み出す組織こそが、革新的価値を創造する

本書は、企業変革支援アウトソーサーとして、さまざまな企業の経営革新に取り組んできた吉村慎吾氏(ワークハピネス代表取締役社長)が、イノベーションが継続的に生まれる組織の法則を解き明かしたもの。心理学と組織論を融合させる形で構築された、これまでにないイノベーション理論は、企業経営者のみならず、人事・組織部門、個々のビジネスパーソンにとっても読み応えのある一冊だ。なぜ今、イノベーションなのか、著者である吉村氏に、本書を刊行するに至った問題意識や今後の展望についてお話を伺った。

隔月連載 中原淳の学びは現場にあり! 第27回
地上400kmにある実験室を見守る JAXAフライトディレクタの学び

国際宇宙ステーション(ISS)に日本が開発、建設した実験棟「きぼう」。この「きぼう」の運用管制を行っているのが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の運用管制チームです。この400km上空の実験室を24時間365日見守り続ける運用管制チームを率いるフライトディレクタの育成について探るべく筑波宇宙センターを訪れました。

船川淳志の「グローバル」に、もう悩まない! 本音で語るヒトと組織のグローバル対応 第6回
全球化時代のグローバルイングリッシュ~日本の英語教育は「課題山積み」~

多くの人材開発部門が頭を悩ませる、グローバル人材育成。グローバル組織のコンサルタントとして活躍してきた船川氏は、「今求められているグローバル化対応は前人未踏の領域」と前置きしたうえで、だからこそ、「我々自身の無知や無力感を持ちながらも前に進めばいいじゃないか」と人材開発担当者への厳しくも愛のあるエールを送る。

新連載 負けないマネジャーのための孫子 第1回
イントロダクション

これからは「心の時代」といわれるようになった一方、多くの組織ではマネジャーに明確な成果を求め、失敗が許される風土はありません。そんな過酷な状況に置かれるマネジャーにぜひ知ってもらいたいのが「孫子」の教え。第1回目の今回はイントロダクションとして、なぜマネジャーに「孫子」の教えが有効なのか、お話しします。

社労士に聞く“職場あるある” 管理職のもやもや解決 第19回
「接待にまつわるもやもや」

円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。かといって、放っておくと大事に発展することもあります。どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
「自分を超える後輩」づくりで黙っていても人が育つ組織へ

「埼玉に新たな価値を創造する“地域No.1銀行”」をめざす武蔵野銀行。その実現の要となる「優れたプロ行員」の育成を担うのが、人事部人材育成グループグループ長の高倉啓氏だ。「黙っていても人が成長し、育っていく組織をつくる」。そんなビジョンを掲げる同氏が、今、最も丁寧に取り組んでいるのが、上司・部下、先輩・後輩間のコミュニケーションの醸成と、若手が若手を育てる仕組みの構築である。一人ひとりが自らの能力を次の世代に伝えていくことを当たり前にする――。その風土づくりには高倉氏自身の経験が活きている。

連載 人事の職場拝見! 第45回
「職場」で育てる 自らの道と企業の未来を切り拓く人財

「オンリーワンを積み重ね、No.1へ」をビジョンに掲げるサッポロビールを中心に、グループが今、最も重視しているのは「職場」と「若手」をキーワードとした教育の仕組みづくりである。