月刊誌『人材教育』2015年01月号

2014年、アベノミクスは一時的に効果があったように見えましたが、その後勢いを失い、
実質GDP(国内総生産)では4〜6月期、7〜9月期と2期連続マイナス成長という、厳しい経過となっています。

そして、連続する自然災害や、感染症の猛威、長期紛争の再燃。
業界を超えた新規参入巨額の時価総額を誇るグローバルプレーヤーの台頭など、
日本と世界はめまぐるしく動き、経済も影響を受けています。

企業や組織の人材開発部門は、そうしたビジネス環境の変化や世界の動向を捉えつつ、
どんな変化にも対応できる、しなやかな「生き残る組織」をつくっていく必要があると考えます。
 
そこで新年号を飾る本特集では、その持続的な組織づくりを行う人事を、
最近の業界流行語を使って「レジリエンス人事」と名づけ、
具体的な一歩を進めるために役立つ実践的情報を、HRに関するトレンドも踏まえて提供します。

人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~ 第27回
『アナと雪の女王』川西玲子氏 時事・映画評論家

「アナと雪の女王」 2013年 米国 監督:クリス・バック、 ジェニファー・リー

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第22回
「人材育成」という永遠のテーマ

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
真のグローバル化に向け勝負はこれからが本番

全世界に拠点を持ち、売上高構成を見ても、ほぼ半分を海外が占める。 押しも押されもせぬグローバル企業と誰もが認める島津製作所。 ところが、服部会長の目には、本当の意味でのグローバル化は、まだできていないと映る。 真のグローバル化に欠かせない条件とは何だろうか。

特集 レジリエンス人事のためのHRトレンドキーワード2015

2014年、アベノミクスは一見、効果があったように見えたが、その後勢いを失い、 実質GDP(国内総生産)では4 ~ 6月期、7 ~ 9月期と2期連続マイナス成長という、厳しい様相を見せた。 加えて、連続する自然災害や、感染症の猛威、長期紛争の再燃――。 業界を超えた新規参入や巨額の時価総額を誇るグローバルプレーヤーの台頭など、日本と世界はめまぐるしく動き、経済も影響を受けている。 企業や組織の人材開発部門は、そうしたビジネス環境の変化や世界の動向を捉えつつ、どんな変化にも対応できる、しなやかな「生き残る組織」をつくっていく必要がある。  そこで2015年の新年号を飾る本特集では、その持続的な組織づくりを行う人事を、最近の業界流行語を使って「レジリエンス人事」と名づけ、具体的な一歩を進めるために役立つ実践的情報を、HRに関するトレンドも踏まえて提供したい。

KEYWORD 1
ニューロマネジメント

近年、Googleがリーダーシップ研修に取り入れるなど、「脳科学」の知見を具体的に人材開発やマネジメントに活かす動きが出てきている。 それらは「ニューロマネジメント」と呼ばれるが、日本企業もただそれを真似すればいい、というわけではない。 日本人には日本人向けの脳科学の活かし方がある。 そこで、マネジメントに活かせる脳科学の研究にはどういうものがあり、日本企業が職場やビジネスにおいて取り入れる際に気をつけるべきことなどについて提示したい。

KEYWORD 2
人事とビッグデータ

今、話題の「ビッグデータ」は、人事の世界にも新しいデータ活用の可能性をもたらすのでは、と期待が高まっている。 人事・人材教育分野におけるデータ活用はどう変わるのか。 慶應義塾大学ビジネス・スクールにて「人事・教育分野でのビッグデータ分析」研究を行う岩本隆氏に聞いた。

KEYWORD 3
女性活躍推進

アベノミクスの成長戦略の中核として位置づけられ、メディアでも毎日のように話題となっている「女性活躍の推進」。 これを受け入れ、現場で推進していく立場にある企業に対して、国はどのような支援を行っているのだろうか。 本稿では、2014年10月に行われた「第66回 全国能率大会 経営・技術大会」での講演内容から、経済産業省の取り組みと、そこから見えてきた企業の女性活躍推進に関する望ましい方向性を中心に紹介する。

KEYWORD 4
「内なるグローバル化」と外国籍人材の獲得・活躍

労働力の確保と国際競争力向上のため、日本企業の人事にとっては、外国籍人材の獲得や活用、育成も目下のテーマとなってきている。 そうした中、海外の名だたる大学からのインターンなど、外国籍社員を積極的に受け入れているのが三井化学だ。 その取り組みの具体的な内容や、これまでの苦労や課題について、人事部グローバル人材開発グループ グループリーダーの吉田存方 氏に伺った。

KEYWORD 5
ポスト2016採用

就職活動解禁日が後ろ倒しになる2016年春。 これによって、企業や学生にはどんな対応が迫られるのか。 早期の準備、インターンシップの充実などがポイントとなるが、これは実は採用活動の枠を超え、企業にはグローバル競争下での戦略変更を、学生側にはキャリアの早期選択という、本質的な変化を同時にもたらす。 就職や働き方について、企業と学生双方に対しさまざまな支援を行う小島貴子氏が「ポスト2016採用」の全貌を指し示す。

KEYWORD 6
リベラルアーツ教育の具体策

海外とビジネスを行う、グローバル人材の育成策の中で、特に受講者に身につけてもらうのが難しいのが「教養・リベラルアーツ」だろう。 具体的にどのように学んでもらえば、教養は身につくのだろうか。 そこで、2013年からリベラルアーツ教育を導入し、注力しているトヨタグループの総合商社、豊田通商の人事部人材開発グループ・グループリーダー田中伸行氏に、リベラルアーツ教育の重要性や、具体的な施策について伺った。

KEYWORD 7
レジリエンス・トレーニング

日本でも2013年頃から関心が高まっている「レジリエンス」。 「精神的回復力」「抵抗力」などと訳される心理学用語であり、ビジネスパーソンのメンタルヘルスケアが重要視される昨今、注目すべきキーワードの1つである。 外資系企業を中心に、すでに「レジリエンス・トレーニング」を企業内研修に導入している例もある。そこで、日本でレジリエンス・トレーニングを広める活動を行っている久世浩司氏に、レジリエンスとはどんな概念か、また、どのようにしたら高めることができるのかを聞いた。

グローバルコミュニケーションに役立つ“ゴードン・モデル”とは

日本企業のグローバル化における課題の1つにコミュニケーションがある。文化的な背景や価値観の異なる人々と円滑な関係を築き、ビジネスを成功に導くには、互いの違いを前提としたコミュニケーション力が必要だ。その1つの解決策となりそうなのが、世界的に広く知られる「ゴードン・モデル」をベースとした研修「L.E.T.(Leader Effectiveness Training)」である。L.E.T. を日本で提供するセカンド・ウィンドのブライアン・キース・ミラー氏が、ゴードン・モデルについて解説する。

ものづくりだけではなく
“もの・ことづくり”のできる人材の育成を

「より良い品質のものを、より安価に提供する」─長年にわたり、日本のものづくり企業が追求してきたこのビジネスモデルが、現在では通用しづらくなっている。そんな中で、ものづくりから「もの・ことづくり」への変革の必要性を訴えているのが、東京理科大学大学院教授の田中芳夫氏だ。もの・ことづくりの必要性と、その実現に不可欠な人材育成について伺った。

目標達成のための行動を
促進・定着化させる『成長コンパス』

社員一人ひとりの行動習慣が変わることで、チームの風土が変わり、それが組織全体の成長に影響を及ぼす。では、個人の良い行動を習慣化するためにはどうすればよいのか─その答えと成り得るのが、イーウェルが開発した『成長コンパス』。これは目標達成のための行動を継続・定着化させるツールだ。今回、『成長コンパス』の内容とその効果について、同社サービス企画本部の各位にお話を伺った。

船川淳志の「グローバル」に、もう悩まない!
本音で語るヒトと組織のグローバル対応 第9回
緊急提言版:学び方を変えない限り、英語どころか『グローバル対応』は無理!

多くの人材開発部門が頭を悩ませる、グローバル人材育成。 グローバル組織のコンサルタントとして活躍してきた船川氏は、「今求められているグローバル化対応は前人未踏の領域」と前置きしたうえで、だからこそ、「我々自身の無知や無力感を持ちながらも前に進めばいいじゃないか」と人材開発担当者への厳しくも愛のあるエールを送る。

負けないマネジャーのための孫子 第4回
組織の力を育む平時の心得

マネジャーが平時から行っておくべきマネジメントのあり方とは。権力行使やルール厳格化では、決して思い通りの組織にはなりません。

社労士に聞く“職場あるある”管理職のもやもや解決 第22回
「定着率を上げたい」

円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。 かといって、放っておくと大事に発展することもあります。 どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。 ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。 人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
「私」を主語に語れる人材が真のグローバル企業をつくる

海外売上比率25%の早期実現に向け、海外事業の拡大を重要戦略に位置づける日本電気(NEC)。最先端のICTにより、グローバル規模の課題解決や、持続性のある社会づくりをめざす「社会ソリューション事業」の構築には、グローバルに活躍できる人材の育成が欠かせない。そんな同社で人事部 シニアエキスパートとして国際人事企画を担当する籔本潤氏。「私はこうしたい」「私はこう思う」という言葉と、それを裏づける信念と知識を大切にする籔本氏が求めるのは、海外で通用する、日本人の真のグローバル化である。

TOPIC
『ものづくり人材育成フォーラム2014』実施報告
ものづくり現場の中核人材育成のカギは「管理技術」と「キャリア目標」

日本能率協会マネジメントセンターは、製造業の工場長や製造部門管理職、人事担当者を招き、『ものづくり人材育成フォーラム2014』を東京・大阪で開催した。 フォーラム開催前と終了後に行ったアンケートの分析結果から見えてきたものは、グローバル化といわれる中で重視されているのは意外にも「国内のものづくり」であること、そしてそれを支える中核人材の深刻な不足であった。 現場が求める人材を育成するヒントはどこにあるのか、報告する。

JMAM 通信教育優秀企業賞 表彰企業事例報告 尾家産業
学ぶ組織が社員を育てる人事制度に通信教育を活用

業務用食料品卸からスタートし、外食産業の縁の下の力持ちとして約70年の歴史を持つ尾家産業。 同社は、人材育成の主力として通信教育を据えており階層と職種に応じて学ぶべき項目を定めている。 自主性を引き出し、全社一丸となって学ぶ組織づくりに励む同社の取り組みを、尾家啓二社長と人事総務部長の小林治仁氏に伺った。

JMAM 通信教育優秀企業賞 表彰企業事例報告 カルビー
トップ自ら“学びの大切さ”を伝え、自立人財の育成に通信教育を活用

継続的成長と高収益体質を実現し、グローバル食品企業をめざすカルビー。 長い歴史を持つ同社は2009年に経営体制を刷新。 社員の自主的な学びこそ組織の成長の源だとして、通信教育を中心とする自己啓発の重要性を社内で改めて周知徹底。 社員の学びを支えるさまざまな施策に取り組んでいる。

ダイバーシティ、労務管理等、経営課題をeラーニングライブラリ®で対応/三菱レイヨン事例

人間にとっての心地よさ、社会にとっての快適、地球にとっての快適をあわせ持つ、持続可能な状態“KAITEKI”をめざす三菱レイヨン。その実現に向けて“人を活かす経営”を重視する同社は、日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)が提供する定額制のe ラーニング・サービス『JMAM e ラーニングライブラリ』(以下、ライブラリ)を階層別の制度受講に導入している。今回、同社のライブラリ活用法について、人事部ダイバーシティ推進グループの高橋晴子氏、人事部人事労制グループの桑名康平氏にお話を伺った。

人事の職場拝見! 第48回 日本水産
100年の歴史を未来へつなぐ“キャリア”意識醸成で変革を

ニッスイは「自立と自律」を基本とした新たな教育体系の設計に取り組んでいる。そのキーワードは“キャリア教育”。 社員一人ひとりが自分の役割を認識し、成果を出すことで人生の豊かさへとつなげる――。より高い視点を持つ人材の育成に向け、今、転換点に立っている。