月刊誌『人材教育』2015年03月号

今月号の特集は「女性リーダーを育成するということ」です。

昨今、脚光を浴びる「女性活躍推進」。

何かしらの「ダイバーシティ推進活動」に取り組んでいる企業は多く、
特に、育児と仕事の両立に関する制度整備は、進んでいるのではないでしょうか。

しかし、女性をこれまで以上にマネジメントの要職につけ、積極的に活かしていくには、
もう一歩踏み込んだ、育成施策や啓蒙活動が必要です。

そこで本特集では、本格的に企業の中で女性を活かし、組織のリーダーに育てていくためには、
本質的に何が必要か、誰が何を理解する必要があるのか。
また組織の人材開発部門で具体的にできる施策や環境整備、
啓蒙活動とはどんなものなのかを
識者の知見や、先行事例から明らかにします。

人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~ 第29回
「ホビット(3部作)」川西玲子氏 時事・映画評論家

「ホビット」(3部作) 2012年~2014年 米国・ニュージーランド 監督:ピーター・ジャクソン

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第24回
「勉強法」についてビジネスは勉強の連続

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
社員と会話し続けることでトップダウン経営が磨かれる

10年前、相模屋食料は売上32億円の中堅メーカーから急成長を始める。 新工場の稼動からわずか4年後、豆腐業界で史上初となる売上100億円を達成。 その後も快進撃は続き、2013年度の売上は157億円と、2位にダブルスコアの大差をつけて業界トップをひた走る。 「社内の仕事でわからないことはほとんどない」と語る鳥越淳司氏は、徹底したトップダウン経営でビジネスチャンスを次々とものにしている。 強いリーダーシップによる経営手腕の実際と、同社が求める理想的な人材像などについて聞いた。

特集 今、価値観が問われる 女性リーダーを育成するということ

日本企業では長年にわたり、勤務時間や場所への制約が少ない「男性正社員」の活用を念頭においた人事評価制度が運営されてきた。 しかし、将来の労働力不足が明らかで、国際競争も激しい今、この慣行を変更し、多様な人材を活かした人事戦略・経営の実現が求められる。 その筆頭が、女性の活躍推進や女性リーダーの育成である。 日本企業の現状として、女性の活躍推進を中心とした「ダイバーシティ推進活動」を行うところは少なくない。 しかし、女性を組織の要職につけ、積極的に活かしていくには、働きやすさに配慮した制度の整備のみならず、それ以上の育成施策や啓蒙活動が必要である。 そこで本特集では、本格的に女性を活かし、組織のリーダーに育てていくために、日本の人事・人材開発部門は何を考え、何を用意し、何を変える必要があるのか。 また具体的にできる施策や環境整備、啓蒙活動とはどんなものなのかを、識者の知見や、先行事例から明らかにしたい。

マッキンゼー『Centered Leadership』の著者が語る
女性リーダーたちの能力を最大限に発揮させるポイントとは

『Centered Leadership』というリーダーシップモデルを2008年頃から世に送り出しているマッキンゼー・アンド・カンパニー。このモデルは、世界中の60人以上の優れた女性リーダーたちへのヒアリングを土台に見出したものであるという。そこで、このモデルを開発し、同名の著書を刊行した2人に、その概要と、日本の人事・人材開発部門への助言を聞いた。

OPINION 1
カギは「思い込み」の解消と、2つの施策
優秀な女性のやる気を維持し
ロールモデルを増やしていくには

女性たちの中からリーダーを育てていくには、多くの場合、問題が立ちふさがる。特にここで取り上げるのは、ライフイベントに関係した休職や時短時期をどう乗り越えるのかということと、謙遜したり、躊躇したりする女性たちの意識変革である。 そこで、働く女性の能力発揮に詳しい牛尾教授に、先進事例の共通点を含めた、女性リーダーを育む施策の秘訣を聞いた。

OPINION 2
出発点は、男女の違いと共通性を知ること
女性の「仕事軸」の確立と、「上司の意識改革・支援」にテコ入れせよ

女性リーダーの育成について、課題はどこにあるのか。 より具体的には、どんな施策が効果的なのか。 企業や組織に女性活躍推進をはじめとしたダイバーシティ経営のコンサルティングを行っている荒金雅子氏に聞いた。

CASE 1 大塚製薬
平均女性役員比率の6倍以上を実現!
早期からの男女意識改革と
きめの細かい制度を用意

女性MRの比率は業界平均の1.5倍、役員比率も上場企業平均の6倍以上――。 こうした点が評価され、2013年度には、国の『ダイバーシティ経営企業100 選』にも選ばれた大塚製薬。 女性リーダーをどのように育成してきたか、同社の取り組みを聞いた。

CASE.2 新生銀行
めざすは定着化ではなく“戦力化”
継続就業支援は実情に合わせ
特別扱いせずに育成し活かす

金融業界というと、女性が活躍しにくい業界というイメージがないだろうか。 しかし、新生銀行は、女性管理職比率(部長代理・支店長代理以上の役席者における女性の比率)が2014年3月末現在で26%と、業界最高水準を維持している。 同行の実情に合った継続支援と育成の施策や、企業としての明確な姿勢について紹介する。

CASE.3 大成建設
研修、制度とプラスアルファ
女性本人・上司の意識研修に加え
夫婦同伴のセミナーも開催

2007年に「女性活躍推進室」(現・人材いきいき推進室)を設置し、女性社員が活躍できる環境づくりを推進してきた大成建設。 女性リーダーの育成に力を入れており、現在、30名を超える女性管理職が各職場で活躍している。 特にユニークな取り組みとして、配偶者やパートナーを招待できる「両立支援セミナー」がある。

女性活躍を進める第一歩
JMAM eラーニングライブラリ®
「女性活躍の促進を通じて学ぶダイバーシティコース」

女性リーダーの育成は、日本企業にとって今、最も重要な課題の1つだ。政府主導で女性活躍を推し進めているが、企業の対応はまだまだ遅れていると言わざるを得ない。 こうした状況を背景に、日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)が提供するe ラーニングライブラリの「女性活躍の促進を通じて学ぶダイバーシティコース」に注目が集まっている。今回、同社の澤野いずみ氏に、日本企業の女性活躍の状況とそれを支援するe ラーニングの活用について、お話を伺った。

船川淳志の「グローバル」に、もう悩まない!
本音で語るヒトと組織のグローバル対応 第11回
グローバル時代のM&A
~PMI( Post Merger Integration)の課題~

多くの人材開発部門が頭を悩ませる、グローバル人材育成。 グローバル組織のコンサルタントとして活躍してきた船川氏は、「今求められているグローバル化対応は前人未踏の領域」と前置きしたうえで、だからこそ、「我々自身の無知や無力感を持ちながらも前に進めばいいじゃないか」と人材開発担当者への厳しくも愛のあるエールを送る。

負けないマネジャーのための孫子 第6回
“行き過ぎない”を知る教え

マネジャーの資質は人それぞれですが、強みとして発揮し続けるための心得は1つ、「やり過ぎれば過ちになる」ことを認識することです。

社労士に聞く“職場あるある”管理職のもやもや解決 第24回
休みが多い社員と、それに不服な社員

円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。 かといって、放っておくと大事に発展することもあります。 どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。 ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。 人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
自身の適性を知り、強みを持つ市場で認められるプロ人材づくり

入社から10年間、営業一筋で歩む中、あるきっかけにより突如、人事に抜擢され、その後、キッコーマンの人事制度に次々と革新を起こしてきた執行役員 人事部長の松﨑毅氏。売り上げや利益に直結していなくても、人事部は社員の能力や可能性を伸ばし、企業の成長に貢献するひとつのプロフィットセンターだと考える。「社外に出ても通用する、市場で価値が認められる人材を育てたい。いくつになっても成長できる人材を育てたい」――。そこには人事としての夢と誇りがある。

女性のリーダー育成を阻む
「男女の役割分担意識」

今後の企業経営を支えるうえで、女性のリーダー育成は欠かせない。 しかし、日本は他国に比べて女性の活躍が進んでいないのが現状だ。 その原因はどこにあるのか。 女性の社会参加にまつわる国際比較データをもとに、 国内で女性リーダーが育たない環境とその背景について考察すると共に、 現状打破に向けての企業の課題を探った。

『eラーニングライブラリ®』を教育体系に組み込み
グループで徹底活用/小野測器事例

あらゆる産業の製品開発に必要な計測器の専門メーカー、小野測器。同社はe ラーニングライブラリ(以下、ライブラリ)を取り入れ、グループ会社の小野測器宇都宮と合同で徹底的に活用している。今回、小野測器の村山千歳氏、永島悠也氏、三橋千紘氏と小野測器宇都宮の齋藤綾香氏にライブラリの活用法についてお話を伺った。

人事の職場拝見! 第50回 グリー
“楽しい”を形にするモノづくりでヒットをめざせ
潜在能力の解放と人材発掘がカギ

SNS「GREE」を創業事業とし、ゲーム事業を主軸に展開するグリー。業績のV 字回復に向け、“モノづくり”という原点に回帰し、社員のクリエイティビティを最大限、引き出す取り組みに挑んでいる