月刊誌『人材教育』2015年04月号

今月号の特集は「これからのビジネスリーダー育成」です。

グローバル競争、ダイバーシティ、ワークライフバランス、女性活躍――。
ビジネスを取り巻く環境が多彩化、複雑化する中、
組織マネジメントのあり方も柔軟でなければやっていけない時代となりました。

カギを握るのが、組織を理想的な方向に導くリーダーの存在です。
今後求められるのは、従来の剛腕型、カリスマ型リーダーより、人間的魅力を持つ求心型のリーダー。

組織構成員が多様化する中では、力で推進するリーダーではなく、
メンバーの納得感を考慮しながら組織力を高めていくリーダーが不可欠です。

つまり、そうしたリーダーが絶えず生み出される仕組みこそ、会社が成長していくための必須条件と言えます。

そこで本特集では、これからのリーダーシップのあり方を考察。
さらに、メンバーの納得度を高めつつ組織マネジメントを行う、先進企業の事例をご紹介します。

人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~ 第30回
「KANO 1931海の向こうの甲子園」川西玲子氏 時事・映画評論家

「KANO 1931海の向こうの甲子園」 2014年 台湾 プロデューサー・脚本:魏徳聖(ウェイ・ダーション)、監督:馬志翔(マー・ジーシアン)

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第25回
「集中力」を鍛えて強化する

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
育てたいのは、20年先を見て
自分と組織を変えられる人

2020年までに売上高を現在の約3000億円から5000億円に拡大し、創薬型製薬企業として成長するというビジョンを打ち出した塩野義製薬。 その実現のために、どのような人材を求めているのか。 そして、その人材をどのように育成しているのか。 同社の手代木功社長に聞いた。

特集 人としての魅力がカギ これからのビジネスリーダー育成

組織を取り巻く環境は急速に変化している。 グローバル競争、ダイバーシティ、ワークライフバランス、女性活躍――。 求められているのは、より柔軟なリーダーシップだ。 多様なメンバーの能力を引き出し、コンフリクトからイノベーションを生み出す新しいリーダー像とは。 そして、そうしたリーダーが絶えず生み出される仕組みとは。 現在の潮流を知り、先進的取り組みを見てみよう。

OPINION 1
組織を担える人材を持続的に生み出す
戦略的かつ効果的に育成する
リーダーシップ・パイプライン

これからの予測不能な社会では、業績結果によるリーダー選びではなく、リーダーを連綿と生み出す戦略的な仕組みの構築が重要だ。 そうした仕組みのひとつとして、リーダーシップ・パイプラインに焦点を当てる。 この仕組みの特徴について、髙橋 潔 神戸大学大学院 教授に聞いた。

OPINION 2
リーダーシップのパラダイムシフトで求められる
全ての人がリーダーとなる
「出番型リーダーシップ」

経済環境は成長から成熟へと移行し、人材も多様化が進んでいる。 こうした時代に求められるのが多種多様なリーダーだ。 組織の全ての成員が持てる能力を十二分に発揮できる、強くて持続可能な組織を実現するには、多様な人材がそれぞれの能力を活かす「出番型のリーダーシップ」が必要だ。コーチングを日本に紹介する先駆けとなった榎本英剛氏に、今後のリーダーシップに不可欠なパラダイムシフトについて聞いた。

OPINION 3
組織内外の対立をパフォーマンス向上に活かす
リーダーのための
「コンフリクト・マネジメント」

人のぶつかり合い(コンフリクト)は全てが悪いというわけではなく、中には有益なものもある。有害なコンフリクトは上手に排除し、有益なコンフリクトをむしろ積極的に起こす。 そして、新しい価値やイノベーションを生み出そうとするのがコンフリクト・マネジメントだ。 今後、組織が多様化し、文化や価値観の異なる人が一緒に働くようになれば、コンフリクトはますます増える。 リーダーが備えるべきスキルのひとつとして、コンフリクト・マネジメントの重要性が高まっている。

CASE.1 GE
リーダーシップのOS(基本ソフト)を身につける
修羅場体験で鍛える「適応力」と「人間力」

「世界最強企業」といわれるGE(ゼネラル・エレクトリック)社には、トップ15%の人材しか受けられないリーダーシップ研修がある。 日本人として唯一、同社のリーダーシップ研修の責任者を務めた田口力氏に、「成長し続けるグローバル企業」が重視しているリーダー教育について聞いた。

CASE.2 東京海上日動火災保険
育てる側と育つ側が共に成長するために
育成名人の「次世代リーダーを生み出す仕組み」

保険事業は「People’s Business」であり、お客様からの信用と信頼を得るために「Good Company」を目指す。 そうした会社を実現していこうと、「日本で一番『人』が育つ会社」を中期経営計画に盛り込んだ。人づくり強化の方針を打ち出す中で、リーダー育成にどう取り組んでいるのか。

グローバル調査レポート 第11回
~海外の優秀なリーダーはどのようにして誕生するのか~
世界のリーダー育成のアプローチを学び、結果につながるリーダーシップ開発を探る

グローバルでリーダーシップ開発に優れた企業では、 どのようなアプローチでリーダー人材を育てているのか。日本企業においても、 グローバルで活躍できるリーダー人材の育成が経営課題となっている今日。 リーダーシップ育成の先進企業に共通する特徴を明らかにし、 日本企業における課題克服のカギを探った。

管理職教育の効率化を図る
「ビジネスマネジャー検定試験®」

組織の要である管理職の育成は、企業にとって重要な経営課題の1つ。その新たなソリューションとして注目されているのが、東京商工会議所が2015 年よりスタートさせる「ビジネスマネジャー検定試験」である。管理職に必要な幅広いマネジメント知識の習得を目的としており、第1回試験は7 月19 日(日)に全国で実施される(第2回は12 月に実施)。そこで、新検定試験の開発経緯や特長、企業がこの検定を活用することのメリットなどについて、同会議所の人材・能力開発部部長、鈴木秀昭氏に聞いた。

連載 中原 淳の学びは現場にあり 第30回
「背中を見て育て」から「動画を見て育て」へ!?
モデリングで学ぶ若き左官職人たち

鏝(こて)1本で建物の壁を美しく塗って仕上げる左官職人。 柔らかい壁の材料をきれいに塗りつけていく技術もさることながら、素材も仕上げ方も多様で、水加減など感覚的な部分も多いこの職人技を、若い職人たちはどのようにして学んでいるのでしょうか。 多くの若い職人たちを育てる原田左官工業所を訪ねました。

船川淳志の「グローバル」に、もう悩まない!
本音で語るヒトと組織のグローバル対応 第12回(最終回)
グローバル・チームをいかに運営すべきか?

多くの人材開発部門が頭を悩ませる、グローバル人材育成。 グローバル組織のコンサルタントとして活躍してきた船川氏は、「今求められているグローバル化対応は前人未踏の領域」と前置きしたうえで、だからこそ、「我々自身の無知や無力感を持ちながらも前に進めばいいじゃないか」と人材開発担当者への厳しくも愛のあるエールを送る。

負けないマネジャーのための孫子 第7回
勝つための5つの原則

前回はリーダーの陥りやすい“過ち”について学びました。 今回は、「勝つための原則」を取り上げます。

社労士が斬る
イマドキお悩み相談
第1回 副業する社員!

働く人の価値観の多様化から「働き方」も変化し、現場の管理職の悩みも“イマドキ”なものになってきています。 そんなイマドキな悩みの解決方法を、社労士の藤原先生が紹介します。

TOPIC
「アトリエMALL」プロジェクトレポート
越境アクションラーニングで得られる学びとは
~若手ビジネスパーソンたちの挑戦 <前編>~

中原淳氏(東京大学准教授)が代表理事を務める一般社団法人 経営学習研究所(MALL)は2014年、異なる組織に所属する若手企業人が体験を通して学べる機会として、越境型アクションラーニング・プロジェクト「アトリエMALL」を 立ち上げ、約半年にわたり実施した。 そのプロジェクトでは何が起き、何が彼ら彼女らの学びとなったのか――2号にわたってレポートする。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
問題解決につながらない教育には意味がない

「会社に対する忠誠とは何か。一言で言えばイエスマンではないこと。問題意識を持ち、こうするべきではないか、と提言できる人こそ本当の忠誠心を持つ」。こう語るのは富双合成 管理本部 管理部 部長の石橋徳久氏だ。年功序列の中で「周囲から認められていない人が上に立つ」ことに抵抗感を持っていた前職時代。会社の成長のために成すべきことを問い続けた石橋氏が今、同社でめざすのは、誰もが納得できる制度の確立と、見過ごされてきた職場の課題を、社員自身が課題として捉えられる問題発見力の向上である。

人事の職場拝見! 第51回 すかいらーく
グループ共通の育成プログラム構築中
「人の充実」が会社の成長を促す

ガストやバーミヤンなど10 ブランドのレストラン事業を展開し、全国約3000 店舗を運営する、すかいらーくグループ。全ブランド共通の育成プログラムの開発で重視するのは、日々の小さな成長やお客さまの笑顔を糧に、一人ひとりが自ら学ぶ仕組みづくりだ。