月刊誌『人材教育』2015年05月号

今月号の特集は「働く人たちが元気になる組織活性化の秘訣」です。

人と組織を活性化することは、企業が業績を上げるうえでも、
働く人がモチベーション高く働き続ける意味でも、欠かせないものです。

しかし、多様性が高まる組織に対し、その効果を持続させ、
継続的にモチベートするということは、容易なことではありません。

一過性に終わらない、持続する組織活性化の秘訣や、方法とは何なのでしょうか。

加えて近年、メンタルヘルスの分野では、そもそも不調者を出さない
「いきいき健康職場づくり」のアプローチが出てきています。

そこで、これまでも人事・人材開発部門に注目されてきた「組織開発」の観点と、
メンタルヘルスや「健康経営」の視点や専門家の知見を共に取り入れながら、
働く人目線の「持続する組織活性化」について掘り下げます。

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第26回
知っておきたいビジネスコミックの魅力

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
社内公用語英語化は組織を強める最大の武器

楽天は日本最大級のオンラインショッピングモール「楽天市場」を運営しながら、旅行、証券、銀行、保険、クレジットカード、通信などの多岐にわたる事業を積極展開してきた。 また海外でも、アメリカ、台湾、タイ、フランス、ブラジル、ドイツ、イギリス、インドネシアなどに次々と展開し、今では28の国と地域(日本含む)にも及んでいる。 このグローバル化を推し進めてきた原動力が、代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏だ。 2010年には「社内公用語英語化」を宣言し、2012年からは社内コミュニケーションを英語に全面移行した。 数年が過ぎた現在、改めて人材育成の観点から英語化の意義を問い、人材像、育成の要点、働きやすい環境づくりの工夫なども聞く。

特集 経営者視点から従業員視点へ
働く人たちが元気になる組織活性化の秘訣

人と組織の活性化が、企業が業績を上げるうえでも、働く人がモチベーション高く働く意味でも欠かせない。 しかし、メンタルヘルス不全の問題が深刻化している事実※が、この課題が日本企業にとっての永遠のテーマであることを物語る。 企業としても、さまざまな方法を試みているだろう。 しかし、多様性が高まる組織に対し、その効果を持続させ、継続的にモチベートするということは、容易なことではない。 一過性に終わらない、持続する組織活性化の秘訣や、方法とは何なのか。 加えて近年、メンタルヘルスの分野では、そもそも不調者を出さない「いきいき健康職場づくり」のアプローチが出てきている。 これもまさに人と組織の活性化だ。 そこで、これまでも人事部門に注目されてきた「組織開発」の観点と、メンタルヘルスや「健康経営」の視点や専門家の知見を共に取り入れながら、働く人目線の「持続する組織活性化」について掘り下げていきたい。 ※精神障害の労災請求件数は2013 年に過去最高を記録(1409 件、厚生労働省調べ)。

特別座談会
~組織開発とポジティブメンタルヘルスの出会い~
みんながやる気で、成果も上がる組織づくりに人事ができること

メンバーがそれぞれの強みを活かしながらいきいきと仕事し、互いが協力し合う― 活性化した組織にはポジティブなムードが漂い、生産性も高まる。 しかし、理想の組織づくりとなると、一筋縄ではいかないのが現実だ。 今の企業の「組織づくり」の課題はどこにあるのか。 企業の実務家とメンタルヘルスのプロ、そして組織活性化の第一人者の3人が、それぞれ違う視点で語り合った。

OPINION
職場の日常に着目
「支援」「勤勉」「創意工夫」が生まれる
職場のつくり方

コミュニケーションが活発に行われ、社員一人ひとりが意欲を持って働く組織はいかにしてつくることができるのか。 そうした関わりあいのある“ 活性化した職場”について、組織経営論、経営管理論、組織行動論に立脚し、ヒアリングやアンケート調査等による実証を交えて研究する、鈴木竜太教授が語る。

CASE 1 タマノイ酢
意図的に“ 不安定な状態” をつくり出す
頻繁なジョブローテーションで長期的・持続的に活性化

ジョブローテーションを頻繁に行うことにより長期的・持続的な組織活性化を実現しているのがタマノイ酢だ。 理想とするのは、“甲子園をめざす野球チーム”。 厳しさの中で、互いに支え合いながら成長できる組織の秘密とは。

CASE 2 テルモ
トップダウンからボトムアップへ
自由闊達にものが言える組織風土改革と健康経営

医療機器や医薬品、栄養補助食品等の製造・販売を行うテルモは、2009年頃から風土改革に取り組んできたが、近年ではその取り組みをトップダウンから、ボトムアップへとシフト。 特に“自由闊達にものを言える” 組織への取り組みに注力している。

CASE 3 富士通
活性化は経営、人材育成そのもの―
健康リスクと“ワーク・エンゲイジメント”がひとめでわかるツールを開発 

富士通では、健康推進本部が“パフォーマンス向上のための健康推進”に取り組んでおり、オリジナルのツールも開発している。 健康推進と組織活性化が密接な、同社の事例を紹介したい。

CASE 4 サイボウズ
多様な制度に、風土も根づく
カギは社員同士、経営と社員の日常的なコミュニケーションの工夫

サイボウズではユニークかつ多様なワークスタイルを導入し、それが社員間の信頼や会社に対する安心感につながっており、組織も活性化されている。 そうした試みの背景には、会社が重視して代々受け継いできた理念と文化がある。制度と文化の両面から見てみよう。

個の成長と組織の活性化を促す屋外体験型研修
プロジェクト アドベンチャープログラム

野外で行う“アドベンチャー”を共にすることで、チームの意識や信頼関係を変える体験型学習「プロジェクトアドベンチャープログラム」(以下、PA プログラム)。組織活性化に最適なPA プログラムを提供するプロジェクト アドベンチャー ジャパンは、組織の体制を見直し、代表取締役COOに茶木知孝氏が就任。企業や教育機関に向けて、PA プログラムの一層の認知・普及を図る。今回、茶木氏にPA プログラムの魅力と今後の展開について、お話を伺った。

負けないマネジャーのための孫子 第8回
失敗を防ぐ情報収集の教え

市場や競合の状況など、事前の情報収集をしっかり行っていれば避けられる失敗は少なくないのではないでしょうか。 今月はそんな「情報収集」に関する教えです。

社労士が斬る
イマドキお悩み相談
第2回 男性の育児休業

働く人の価値観の多様化から「働き方」も変化し、現場の管理職の悩みも“イマドキ”なものになってきています。 そんなイマドキな悩みの解決方法を、社労士の藤原先生が紹介します。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
合併を乗り越えグローバル化へ
育成制度に新たな価値を付ける

ホンダロックは、自動車やバイクのキーやドアミラー、ドアハンドルなどの製品を研究・開発から製造まで一貫して行い、完成車メーカーに供給している企業だ。創業者本田宗一郎の意志「世界に通用するキーロックメーカーへ」を引き継ぎ、高付加価値製品の開発生産に取り組んでいる。同社は成長の過程で、合併という手法もとってきたが、人事部長を務める遠山猛氏は合併企業の1つ、旧松山製作所の出身。合併による環境の激変を乗り切り、急激なグローバル化にも対応し、自らを伸ばしてきた秘訣について伺った。

TOPIC−1
「アトリエMALL」プロジェクトレポート
越境アクションラーニングで得られる学びとは
~若手ビジネスパーソンたちの挑戦 <後編>~

異業種の若手企業人たちがオリジナルの人材育成イベントの開催をめざす「アトリエMALL」プロジェクト。 先月号では2014年にイベントが行われるところまでを時系列にレポートした。 本号では、いよいよ彼ら彼女らにとって、どんな経験が学びとなったのか、その一端を紹介したい。

TOPIC−2
KAIKAカンファレンス2015 レポート
KAIKA賞事例に学ぶ、組織の卓越性をつくる取り組み

2015年2月、東京で「KAIKAカンファレンス2015」が開催された。 前身の「HRD JAPAN」の企業の人事・人材開発の情報共有の場としての役割はそのままに、経営や事業に直結する課題にまでテーマを広げ、さまざまな企業の先進事例を担当者から直接聞くことができるイベントである。 今回は3日間・全29プログラムの中から、KAIKA賞の獲得企業による事例発表講演の模様を取り上げる。

人事の職場拝見! 第52回 昭和産業
全員教育と現場経験がカギ
人のつながりで育てる人材開発

穀物の力で日本の食卓を支える昭和産業。北海道から九州まで全国各地に15 の拠点を持つ同社は、全社員のレベルアップと組織のつながりを主軸に、社員の自律と柔軟性、積極性を引き出すことに力を注ぐ。独自の人材開発制度に共通しているのは、「交流を通じた学び」だ。