月刊誌『人材教育』2015年06月号

今月号の特集は「企業と学生が共に輝く インターンシップの可能性」です。

各種報道にある通り、
2016年、採用広報、選考の後ろ倒しにより、
経団連会員企業の採用活動は、大幅に短縮されることとなります。

そこで注目されているのが「インターンシップ」をめぐる変化です。

募集社数、応募人数が急増しているだけでなく、
学生を惹きつけるあの手この手の工夫を盛り込んだインターンシップが登場しています。
しかし、学生にとって期待はずれのインターンシップも少なくなく、
開催企業への志望を考え直す参加者も相次いでいるようです。

一方、長期的視点で見れば、グローバル化、デジタル化で新卒者に求められる要件は高度化。
かたや大学全入、人口減少時代を迎え、新卒人材の量、質共に低下が懸念されると同時に
グローバル人材の獲得も課題となっています。

このままでは一部のトップ企業を除き、
日本企業は深刻な人材不足に見舞われる可能性があります。

考えられる解決策とは。
中でも、「2016年問題」という潮目に立つ今、企業はインターンシップをどのように設計し、
活用してゆけばいいのでしょうか。

そんな「インターンシップの可能性」について考えます。

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第27回
「時代の変化」を読み解く

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
不確実な場での挑戦と
“成長角度”が若手育成の鍵

テラモーターズは、ベトナムやインドなど、アジアを中心に電動(EV)バイクの開発・設計・販売を行う企業である。 「EVでイノベーションを興し、クリーンで持続可能な社会を創造する」をビジョンに掲げ、日本発のメガベンチャーをめざす徳重徹社長に、目標を実現するための人材育成論を聞いた。

特集
企業と学生が共に輝く
インターンシップの可能性

採用活動が大きく後ろ倒しされる―― 「2016年問題」で、採用方針、スケジュールは変更を余儀なくされている。 就職支援サイト登場以来ともいわれる、この最大の変化に企業はどう対応すればいいのか。 注目されているのがインターンシップである。 企業によってさまざまな立場、捉え方があり、決してひとくくりにはできないインターンシップ。 しかし、「仕事のリアル」を学生に知ってもらうことで、従来の採用活動・就活におけるミスマッチを解消することはできるのではないか。 また、学生たちの職業意識を育む取り組みは、新卒人材の質の向上に結びつく。 そこで次ページからは採用活動の歴史をひもとき、インターンシップの大きな流れについて見てみることにしよう。

OPINION1
“リアル”を伝え合う設計を 学生が望む
「成長できる」インターンシップとは

企業と学生がお互いに本音を出さない中、進められる採用・就職活動。 リアルな職業観を培い、適切なマッチングを行うのはなかなか難しいのが現実だ。 そこで見直されているのがインターンシップである。 事実上、早期の採用活動となっているものから純粋に教育的なものまで、さまざまなインターンシップが行われているが、果たして問題解消の有効な手立てとなるのか。 そしてその先の育成に活かすためにはどうあるべきか。 「採用学」で知られる服部泰宏氏に効果的なインターンシップのあり方について聞いた。

OPINION2
「採用力」を上げる
育成目線のインターンシップ設計

近年、増加傾向にあるインターンシップ。 しかし、「人が集まらない」「参加者の満足度が低い」など、悩みを抱える企業もある。 求められるターゲットの定義やプログラムについて、新卒採用メディアで知られるジョブウェブの新治嘉章氏に話を聞いた。

OPINION3
企業が“キャンパス”になる
大学とつながり新卒人材の底上げを

新卒人材に対して求められる要件は、年々高度化している。 しかし、人口減少と共に大学全入の時代が到来。 新卒人材は質、量いずれも低下傾向にある。 インターンシップで学生の質を底上げすれば結果的に採用者のレベルアップにつながる―アクセンチュアの大崎邦彦氏が語った。

OPINION4
大学教育と仕事の接続点を
実務経験を積ませる海外のインターンシップに学ぶ

人材育成に投資できる資源は限られているが、即戦力につながる優秀な人材の確保はいよいよ難しくなっている。 ところが、新卒採用のスタイルは、高度経済成長期の頃とさほど変わっていない。 この矛盾点を突くのが、東京大学大学院 本田由紀氏だ。 従来の採用のあり方をどのように見直すべきなのか。 インターンシップは解決策となるのか。ヒントを聞いた。

CASE 1 参天製薬
参加学生の満足度が高まる
顧客視点の重要さを学ぶ
勝ち抜き戦インターンシップ

これまでの参加者が5000人を超えるうえ、高い満足度と評価を得ている参天製薬のインターンシップ。 予選から最終ステージまで勝ち抜き戦のスタイルとなっている。 学生が集まる理由は何か? ビジネスパーソンにとって最も必要な課題解決力を身につけさせるための仕組み、狙いを取材した。

CASE 2 コクヨ
異業種コラボで多様な出会い
企業と学生の視野が共に広がる

「文具をつくる会社」―。 コクヨでは、そんな企業イメージから応募者が偏ったり、入社後にミスマッチが起こることがあったという。 しかし、対話を重視した採用や異業種企業と共にインターンシップを行うことで、さまざまな学生との接点が広がっている。

CASE 3 ネスレ日本
さまざまな経験を積んだ学生との接点を増やす
エントリーのタイミングを「選べる」採用の仕組み

2011年に新卒採用の手法を見直し、いわゆる「一括採用」とは異なるシステムを構築したネスレ日本。 イノベーションの創出につながる多様な人材の獲得に向け、採用と教育の機会を両立させたインターンシップを実現している。 開発者の森本氏に話を聞いた。

採用/配置/育成を根本から変える注目のツール
ジョブ・フィットを数値化する『PXT』

人材開発ソリューションを提供するHRD グループの企業、プロファイルズ株式会社。同社は企業やビジネスパートナーからの「採用や配置に使えるアセスメントがほしい」というニーズに応え、その職務に合った“人材のベストフィット”の診断や評価をサポートしている。今回、HRD グループの代表である韮原光雄氏に、人材のジョブ・フィットとはどのような状態か、そこで活用する『ProfileXT®』とは何か、お話を伺った。

キーワードは“職場ぐるみ”と“一貫性・継続性”
仕事を通じて若手が成長する環境をつくる

企業の将来を担う若手社員。その育成にあたり、人事と現場はどのようなかかわりが必要か。そして、若手社員が育つ環境とはどのようなもので、その環境づくりに必要なポイントは何か。 日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)通信教育事業本部 販売促進部長の斎木輝之氏に聞いた。

HR EXPO 2015 は、前回に比べ
1.5倍に規模を拡大して開催!

人事・経営者が来場するHR 系の商談会としては日本最大の規模を誇るHR EXPO 2015 が7月8 日(水)から10 日(金)までの3日間、東京ビッグサイトで開催される。3 回目の開催となる今回は、タレントマネジメントゾーン、EAP・メンタルヘルスケアゾーンの新設、さらに充実したセミナー類など、人事担当者注目の展示会となる。そこで今回、主催のリード エグジビション ジャパンHR EXPO 事務局長の松尾直純氏と事務局次長の細野圭氏に、HR EXPO2015 の見どころについてお話を伺った。

技能伝承、安全教育を
ライブラリで強化
JFEケミカル事例

石炭化学の分野を中心に世界最高の技術で社会に貢献することをめざすJFE ケミカル。生産現場で急速に世代交代が進む中、同社は技能伝承教育、安全教育の知識面の強化・補完に日本能率協会マネジメントセンターが提供する「e ラーニングライブラリ」(以下、ライブラリ)を活用している。今回、同社・西日本製造所倉敷工場の工場長・松木利幸氏と、3名の専任教育担当者・難波健次氏、斎藤政則氏、加藤正治氏に、ライブラリの活用法についてお話を伺った。

連載 中原 淳の学びは現場にあり!  第31回
心通わせる自然体のおもてなしとは
人が育つ“学び舎のような温泉宿”の秘密
検証現場『湯河原温泉 料亭小宿ふかざわ』

神奈川県湯河原にある料亭小宿ふかざわは、2012、2013年版のミシュランガイドにも掲載された宿。創業何百年の老舗旅館というわけでも、素晴らしい庭園が広がっているわけでもないのですが、スタッフの心のこもった「おもてなし」が多くのリピート客を呼んでいると評判です。ふかざわの「おもてなし」の秘密を探ります。

負けないマネジャーのための孫子 第9回
無謀な挑戦を避ける教え

時に、人は無謀と思えることをして大失敗をします。 どうしてなのでしょうか。 いったい何がそう仕向けるかも含め、考えてみましょう。

社労士が斬る
イマドキお悩み相談
第3回 介護と仕事の両立

働く人の価値観の多様化から「働き方」も変化し、現場の管理職の悩みも“イマドキ”なものになってきています。 そんなイマドキな悩みの解決方法を、社労士の藤原先生が紹介します。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
人を育てる〝チャレンジ〞と
組織を変革する〝バリューの浸透〞

「チャレンジの創出」「メンバーのコミットメント」「バリュー(行動規範)の浸透」を自身の人材育成の要とする、グリー 人事本部 人材開発部 シニアマネージャーの中石匡彦氏。常に「率先垂範」と「尊重」をモットーに行動しながら、業績向上に向け、社員のチャレンジの質・量を拡大する仕組みづくりや、グリーが掲げるミッション・ビジョン・バリューを浸透させる施策に参画してきた。そんな中石氏を支えているのは、「事業の成長に貢献する組織・人材・カルチャーの創造」に全力を捧げる、という熱い想いである。

TOPIC
MALLラーニングイベントレポート
社会課題解決 × リーダー育成
2つの課題に同時に挑む異業種研修

2015年3月、東京でイベント、「異業種越境型『リーダーシップ研修』をいかにデザインするか? 『丘の街』美瑛で展開する次世代型リーダー養成スクールの衝撃」が開催された。 これはヤフー、インテリジェンス、アサヒビール、日本郵便、電通北海道の5社共同で去年行われた、地域課題解決を通じたアクションラーニングにより次世代リーダーの育成を図る試みの報告会である。 当日の模様を紹介する。