月刊誌『人材教育』2015年10月号

今月号の特集は「成長戦略を担う人材開発部門」です。

人材開発部はトップやラインのパートナーとして、経営課題の解決に貢献すべき
——これは1990年代後半から議論されてきたテーマですが、
現実に取り組みを進め、定着させることに成功した日本企業は多くないようです。

しかしながら、経営環境がスピーディーに変化する時代、
リーダーをはじめとする人材の戦略的開発は急務といえるでしょう。

本号では戦略人事の具体的な進め方や、壁の乗り越え方について解説。
さらに、これからの人材開発部が果たすべき役割、
人材開発担当者に求められる知識やスキル、心構えについて考察します。


☆★今月号より、表紙デザインを変更しました★☆

人事・人材開発部門の施策をイラストにしています。
このイラストを通じて、色々な場所で、人づくりに関する
新たなコミュニケーションが生まれるように、という思いを込めています。

ぜひ今後、毎月のイラストにもご注目ください。

人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~ 第36回
「ヒューゴの不思議な発明」川西玲子氏 時事・映画評論家

「ヒューゴの不思議な発明」 2011年 アメリカ 監督:マーティン・スコセッシ

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第31回
「プレゼン力」を磨く

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。 本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
現場で磨く“目利き力”が
ワンストップのグローバルサービスを可能に

ITのワンストップサービスを追究する日立システムズは、データセンターやコンタクトセンター、セキュリティオペレーションセンター、全国のサービス拠点などのサービスインフラを生かし、 顧客企業ごとのニーズに応じたシステムの構築・運用・監視・保守に当たる。 同時に、「グローバルサービスカンパニー」を標榜し、アジアや欧米にも進出中だ。 日立システムズグループ約1万8000名を率いる髙橋直也氏に、発足以来の人事ポリシーや人財の育て方・磨き方について聞いた。

特集
成長戦略を担う
人材開発部門

ビジネスを取り巻く環境はダイナミックに変化している。 人材開発部門は今こそデスクを離れ、経営会議の場、現場へと出て行く時だ。 だが、行く手を阻む壁が3つ存在している。 ひとつは旧態依然とした、属人的な人材マネジメントのあり方。 2つめの壁は形ばかりで浸透しないダイバーシティの問題。 そして、3つめの壁は現場と乖離し、信頼関係を築けない人事の現状だ。 それらとどう向き合い、どのような施策を打って乗り越えればいいのか。 人事担当者としてどう成長すればいいのか。 視点とヒントを紹介しよう。

OPINION1
起点は「事業戦略」
日米双方のよさを活かす ハイブリッド型戦略人事のすすめ

現代は変化の激しい時代――言い尽くされた表現ではあるが、誰も異論を唱えることはないだろう。 そんな今、人事の「あるべき姿」が問われている。 「戦略パートナーとしての人事」への転換が求められているのだ。 とはいえ、戦略人事をいち早く提唱した米国を一概に真似ればよいわけではない。 日本の人事が変えるべきもの、活かすべきものとは。

OPINION2
日本企業の人材レベルは世界トップクラス
人材から最大限の能力を引き出す 戦略人事3つのポイント

不透明な時代を生き抜くうえで、ますます経営と人事の融合が必要となる中、日本企業における戦略人事はなかなか定着しない。その理由とは――長く人事の実務家として戦略人事を推進し、現在は人材戦略コンサルタントとして活躍するトム・ペダーセン氏がグローバルな視点から語った。

OPINION3
トップを支えるだけでは不十分
「ビジネスパートナー」という もう1つの戦略人事

ビジネスの最前線に立つ人々を支える仕事は、戦略人事の要と言っていい。 人事がトップや現場のパートナーとなるにはどんな心構えとスキルが必要なのか。 コンサルタントとして、人事と共に戦略人事を展開する村上剛氏に聞いた。

CASE 1 MSD
リーダーの戦略的育成を支える
人財を早期発掘し、加速度的な育成を促進

世界的なヘルスケアメーカーの日本法人であるMSD。 強いリーダーを育成するという戦略のもと、大胆な人事施策を断行する。 経営を担う資質のある社員を早期に発掘して加速的に育成し、「キータレント」として経営陣と共に鍛え上げる。 同社の次世代リーダー育成、それを支える人事の決意、実行力とは。

CASE 2 ソフトバンク
「人」と「事業」をつなぐ人事
経営や事業と“伴走”しながら 現場の声をすくい上げる

変化の激しい通信業界において、スピーディーな事業展開を行うソフトバンク。 挑戦する人に公平なチャンスを与える風土はどのようにして生まれたのか。 人事部門の位置づけ・役割や、戦略実現のための人材開発施策、その背景にある考え方などを取材した。

CASE 3 ANA(全日本空輸)
人の力で「勝てる」組織に
計画的育成と理念の浸透を図る 人事組織の連携強化

「人財」を最も重要な経営リソースと考えるANAでは、「人財戦略室」を設置し、新体制を打ち出した。 人事にかかわる3つの部署がつながったことで、人づくりの流れをメンバー全員で共有できるようになったという。 その背景、狙い、展望とは。

Knowledge 人材開発とは何か?
人材開発の基本と今後、向かう道

今、企業価値を高めるため、見直されている「人材開発」。 基本となる5つの機能とは何か。 また、その効果を高め、経営に貢献するための「PDS」とは。 「攻めの人材マネジメント」にステップアップするための基礎知識をおさえておこう。

人材開発部門の“特別強化コーチ”として
戦略的な人材開発を総合的にサポート

経営戦略実現のために、人と組織をどう強化するか。この課題に応えられるように、人材開発部門を総合的に支援しているのがヒューマンクエストだ。 代表取締役の大西みつる氏は、社会人野球で強いチームづくりに取り組み日本一に導いたり、大手自動車メーカーで人材・組織開発に携わってきた経験を持つ。 その豊富な知恵やノウハウを生かした、戦略的な人材開発部門づくりの方法について、大西氏に聞いた。

『「自己啓発支援制度」に関する実態調査報告書2015』
人材育成の柱となる通信教育活用方法を公開

日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)は、『「自己啓発支援制度」に関する実態調査報告書2015』を発表した。 この調査は、自己啓発プログラムの実態を把握し、人材育成の柱としてより効果的に活用するための課題と対策を明らかにするというもの。今回、調査結果とそこから見えてきた課題と対策について、JMAM 通信教育事業本部の斎木輝之氏にお話を伺った。

連載 中原 淳の学びは現場にあり!  第33回
帝国ホテルの電話オペレーターは
なぜ感じがいいのか
一流の“声のおもてなし”の秘密

帝国ホテルといえば、伝統と格式を誇る名門ホテル。 世界中のVIPを迎えるホテルだけに、外部からの全ての電話には専門のオペレーターが対応します。 帝国ホテルの「声の玄関」、オペレーターの現場にお邪魔しました。

負けないマネジャーのための孫子 第13回
基本の原理原則を大切に

人は時に独創的なことをしたくなるもの。 しかしマネジャーはその衝動を抑え、基本を愚直に実践し続けることが大切です。

社労士が斬る
イマドキお悩み相談
第7回 インターンシップを受け入れる時

働く人の価値観の多様化から「働き方」も変化し、現場の管理職の悩みも“イマドキ”なものになってきています。 そんなイマドキな悩みの解決方法を、社労士の藤原先生が紹介します。

常盤文克の「人が育つ」組織をつくる
第4回 東洋の知から人づくりを考える

自然はいわば「知の宝庫」。米国流だけがお手本ではありません。人と企業が生き抜くための知恵を、東洋思想が伝える自然の摂理から学ぶべきでは。元・花王会長の常盤文克氏が、これからの日本の企業経営と、その基盤となる人材育成のあり方について、提言します。

組織と個人の問題に効く!
心理学ミニゼミナール 第1回 希望の効果

心理学の理論は、人事・人材開発の仕事にとって重要な手がかりです。 そこで、“使える”知見を、心理学ジャーナリストの佐々木正悟氏が解説します。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
人事の〝維新〞的大転換を
財産として次代に継承する

「カルロス・ゴーンのマネジメントになって、最も変わったのが人事かもしれない」。1990年代、経営不振に陥っていた日産自動車は、仏・ルノーとの提携を機に、ゴーン氏のもとで経営再建に取り組み、V字回復をとげた。 その変革に最前線で関わってきたのが、人事本部副本部長の奈良崎修二氏である。 1980年代から日産で人事部門を中心にキャリアを築いてきた奈良崎氏に、ゴーン氏のもとでの人財マネジメント改革は、どのようなインパクトをもたらしたのか、また、その体験から得たものについて伺った。

TOPIC
青山ビジネススクール(ABS)2015年度 第2回「青山MBAフォーラム」レポート
経営・人事戦略の両面から
日本企業の今後を考える

2015年3月、青山ビジネススクール(以下ABS)の教授陣の著書 『「日本型」戦略の変化:経営戦略と人事戦略の補完性から探る』が上梓された※。 これを受け7月、その内容の一部を企業人事や経営企画部門に情報公開すべく 開催されたのが、「ABS2015年度 第2回青山MBAフォーラム」である。 ※須田敏子氏編著、東洋経済新報社

人事の職場拝見! 第56回 オルビス
ブランド再構築で社員の意識改革に成功
「変わる人」を評価する人事・研修制度

2014 年にはブランド最高売上高を記録し、ポーラ・オルビスホールディングスの中でも存在感の高まりを見せるオルビス。その原動力は、顧客への新たな価値提案に向けた、社員の意識改革を進める取り組みにある。