月刊誌『人材教育』2016年11月号

今月号の特集は「ラーニング“デジアナ”バランス」です。

昨今のテクノロジーの進化には目覚しいものがあります。
ある大学では3Dプリンタが自由に使え、
AR(拡張現実)を活用したゲームが世界中で人気を博しています。

企業やその他の組織内教育でも、
3DやMOOCs(大規模オンライン講座)による反転学習など、
徐々に新しいラーニングテクノロジーを活用する例が出てきています。

そうしたデジタル技術を活用した教育と、従来の集合研修のようなアナログ的な教育には、
それぞれメリット・デメリットがあるもの。

デジタルとアナログをうまく組み合わせ、
学習効果の高い人材育成を行うには、どうしたらよいのでしょうか。

企業内教育のみならず、市町村や学校教育の知見からもそのヒントを抽出します。

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第44回
「スポーツ指導者の教え」から学ぶ人材育成術

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。 本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
皆の思いと能力を引き出す
仕組みづくりが人事の役割

「バリューチェーン・イノベーター」を標榜する技術者派遣会社VSN。 派遣したエンジニアが、現場での技術サービスの提供にとどまらず、そこから1歩踏み出し、派遣先が抱える事業課題の発見・提案から改善策の実行までを行う独自のサービスを展開している。 顧客のニーズを汲み、期待値を超えて貢献できる“ 人財”をどう育てているのか。 「人財育成は自社の存在意義」と言い切る川崎健一郎氏に話を聞いた。

企業事例 エムケイ西日本グループ
「ロゼッタストーン」の活用で
ドライバーの英会話力を高める

訪日客の増加により、タクシー業界でも英会話スキルの必要性が高まっている。そんな中、ドライバーの英会話力向上に積極的なのが、丁寧な接客サービスなどで知られる「MK タクシー」だ。運営するエムケイグループのうち、大阪エムケイ、神戸エムケイ、福岡エムケイの3 社(以下、エムケイ西日本グループ)は、オンライン語学プログラムのロゼッタストーンをタクシー会社として初めて導入し、効果を上げている。

特集 ラーニング“デジアナ”バランス

テクノロジーの進化が目覚ましい。ある大学では3Dプリンタが自由に使え、 AR(拡張現実)を活用したゲームが世界で大人気である。 企業やその他の組織内教育でも、動画や3D技術を使う例が 出てきているが、そうしたデジタル技術と、 従来の集合研修のようなアナログ的な教育には、それぞれメリット・デメリットがある。 それらのよさをうまく組み合わせ、企業内教育に活かしていくにはどうしたらよいのか。 企業内教育のみならず、市町村や学校教育の知見からもそのヒントを抽出する。

OPINION1 行きつ戻りつ進展するデジタル化
学校教育の実践から考える
デジタルとアナログの活用法

日進月歩の技術革新でタブレットやスマホ等のデジタル機器が身近となり、 学習におけるスピード向上や効率化の面から学校でも活用が模索されている。 だが学びの過程では、いまだにアナログ作業が重視されているのも事実だ。 学習においてデジタルとアナログはどう使い分ければいいのか。 教育方法を研究する藤川大祐氏に、学習におけるデジタル活用の考え方を聞いた。

OPINION2 市が先導するデジタル学校教育
ICTで“4C能力”と表現力、
課題解決力が育成できる

「教育日本一」を旗印に、先進的な学校教育を行うつくば市。 その原動力と言えるのが、充実したICT教育だ。 全国に先駆けて市内の全小中学校に電子黒板を設置。 各種ICT機器が日々の授業に日常的に用いられている。 ICTを活用して、子どもたちのどんな能力を伸ばしているのか。 同市の取り組みと、その活用のポイントを、市原健一市長に聞いた。

Column 書家・プレゼンテーションクリエイターの
前田鎌利氏が語る
デジタルとアナログ

ソフトバンク勤務時代、その優れたプレゼンテーション術から、社内認定講師と、孫正義氏のプレゼン資料作りを担当していた前田鎌利氏。 その後独立し、プレゼン講師として活躍中だが、「書家」という全く別の顔も持つ。 デジタルの「プレゼン」と、アナログの「書」、両方を駆使する氏に、それぞれのよさや相乗効果等について聞いた。

CASE 1 ドリーム・アーツ
考える力を体験で鍛える!
デジタルネイティブ世代の
アナログな学び

ソリューション開発を手掛けるドリーム・アーツでは、IT企業であるにもかかわらず、「IT 断食」と称し、実務においてアナログ手法を重視する。 それは、新人の育成施策においても同様だ。 ITだけに頼らない教育が伸ばす力とは。

CASE 2 日本ユニシス
多様な働き方・学び方へ
反転学習、サイバーメンタリングなど
“デジタル”で人財育成を進化

ITサービス企業の日本ユニシスは、自社の人財育成においても、デジタルツールを積極活用している。 新規事業の創出プログラムにおいて、事前学習や個別指導をオンラインで実施するほか、オンライン通話を用いたワークショップ、自己学習用eラーニング教材の提供なども行い、働き方・学び方の改革にもつなげようとしている。

CASE 3 織彦
アナログな職人技を後世に残すために
デジタルで形式知にして次代に託す
西陣織の技と知恵

職人技が脈々と受け継がれる伝統工芸の世界。 「技は見て盗め」といわれるように、技術継承はアナログな手法に頼ってきた。 だが西陣織の製造卸を営む織彦では、1989年ごろからデジタル化に着手。 トレーサビリティ(生産加工経路情報)システムの導入で技術・材料・品質等の詳細な情報を管理・公開している。 その原点は、暗黙知の伝統技術を形式知化し、後世に伝えたいという思いだった。

TOPIC-1
第1回 教育AI・ビッグデータ分析WGセミナー
ラーニングアナリティクスは何を可能にするか

人事、人材、教育分野におけるテクノロジー活用やデータの分析結果の経営への活用推進を目的として、2015年に設立されたHRテクノロジーコンソーシアムLeBAC(HR・Learning Technology & Big Data Analytics Consortium)。 その教育、AI、ビッグデータ分析を研究テーマにして発足したワーキンググループの第1回セミナーが9月15日に東京都内で開催された。そこで発表された先進的な取り組みをレポートする。

集合研修に匹敵する
“考え抜かせるeラーニング”とは?

遠隔地の営業所が多く集合研修を実施するのは難しいが、e ラーニングの学習効果では物足りない─そんな悩みを解消するのが、プレセナ・ストラテジック・パートナーズのプレセナ・ラーニング・システム(以下、PLS)だ。PLS とはどのような手法なのか、どう活用するのが効果的なのか、同社代表取締役CEO の岡安建司氏にお話を伺った。

学習履歴の世界標準Caliperと
ビッグデータの分析によって
一人ひとりに最適な研修を実現

e ラーニング最大手のネットラーニングは、同社が提供する学習専用プラットフォームMultiverse®(マルチバース)に、学習履歴の世界標準Caliper(キャリパー)を実装した。実運用されている学習プラットフォームとしては、国内で初めてとなる。 学習履歴の標準化は、企業や学習者にどのようなメリットをもたらすのか。同社代表取締役の岸田徹氏に聞いた。

スナックラーニングや学習行動の解析が
成長を加速させる

「日本初のe ラーニング専門ソリューションベンダー」として、教育とICT の融合をリードしてきたデジタル・ナレッジ。学習管理システム(LMS)『Knowledge Deliver』を中心に、e ラーニングの環境設計から運用サポートまで一貫した対応力に、周囲からの信頼も厚い。今回は企業研修におけるe ラーニングのトレンドやこれからの方向性について、同社の研修ソリューション事業部のトップに聞いた。

36万人の行動から見えた
「学ぶ風土づくり」に適した
デジタルとアナログのバランスとは

学ぶ風土づくりの仕組みとして、日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)では通信教育やe ラーニングによる「自己啓発支援制度」を提供している。そこで今回は、同社の自己啓発支援Web サイト利用者の行動を分析することで明らかになった、社員の学習意欲を高めるためのデジタルとアナログの有効な活用法について、同社カスタマーリレーション部の斎木輝之氏と五十嵐弘子氏に聞いた。

企業事例 キユーピー
ものづくり人材育成に
JMAM eラーニングライブラリ®を活用

世界の食と健康に貢献するグループをめざしているキユーピー。同社は全国の工場勤務者に平等に学習機会を提供するため、日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)が提供する定額制で学び放題のeラーニング「JMAM eラーニングライブラリ®」(以下、ライブラリ)を導入している。今回、同社生産本部 人材育成企画チームの川戸理美氏、真鍋沙織氏にライブラリの活用法についてお話を伺った。

セルフ・キャリアドック制度と
Generalist®が幸せなキャリアを実現

人材育成ソリューション『Generalist® / LM』で知られる東芝 インダストリアルICT ソリューション社。同社がこれまでにない新しい研修BPO サービスを始めるという。「キャリアコンサルタントの国家資格化」という社会的な流れを追い風に、新サービスをどのように展開していくのか。同社商品統括部HRM ソリューション技術部主務の戸花康博氏にお話を伺った。

寺田佳子のまなまな 第11回
保育園経営者 宮村柚衣氏に聞く
「ココロで行うマネジメント」

今回のお相手は、「ちゃのま保育園」経営者の宮村柚衣さん。 自分の子どもが待機児童になったことから歩み出した起業家の道は、楽しいことばかりではなかったといいます。 現場の保育士さんたちを活かす「宮村流」マネジメントについて、子どもたちの笑い声が絶えない保育園で、お話を聞きました。

外国人材の心をワシづかみ!
日本発のマネジメント
第6回 相手を行動に駆り立てるエンゲージメント

世界の人材争奪戦において遅れをとる日本。 打開策は現地の人々のより深い理解、そして日本企業ならではの育成、伝統にある―。 異文化マネジメントに精通する筆者が、ASEANを中心としたグローバル人材にまつわる問題の解決法を解説します。 Antikwar/Shutterstock.com

心理学×企業調査で検証
パフォーマンスを高めるチーム開発
第1回 チームで成果を上げるために大切な要素とは

先行きが不透明で、人材も働き方も多様化する時代に突入している。そんな変化の多い時代でも、間違いなく言えることは、業績を上げるには「チーム力」が欠かせないということだ。 今連載では、九州大学と九州大学TLOが行ったフィールドリサーチを基に、パフォーマンスの高いチームづくりについて、全4回にわたりお届けする。

社労士が斬る
イマドキお悩み相談
第20回 不健康な社員の扱い方

働く人の価値観の多様化から「働き方」も変化し、現場の管理職の悩みも“イマドキ”なものになってきています。 そんなイマドキな悩みの解決方法を、社労士の藤原先生が紹介します。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
〝自己成長力〞を高め、事業成果に
直結させる経営フレームワーク

カメラなどのイメージング事業やプリンター、オフィス向け複合機、ソリューションビジネスなどで世界的なシェアを誇るキヤノン。医療機器事業はキヤノンの歴史で2番目に古く、これから大きな展開が期待される事業部である。 今後、事業展開の原動力となるのは、事業目標に直結した一連の業務改革だ。中でも、個々の社員が組織の現状を客観的につかみ対策を講じる部門独自の育成施策が、主体性や組織の自己解決力向上につながるという。 同事業部の仕掛け人に話を聞いた。

JMAM 通信教育優秀企業賞 表彰企業事例報告 武州製薬
“気づきの姿勢”教育で
変革をめざす

「学ぶ風土」を醸成している組織に贈られる「JMAM通信教育優秀企業賞」。2016年度は2社が受賞した。 今回は、医薬品・治験薬の受託製造専門会社(CMO)として、日本の医薬品業界をリードする武州製薬を取り上げる。「最も良い薬を製造し、人々の健康に貢献する」との企業理念を掲げ、新薬メーカーから委託される、多彩な医薬品と治験薬の製造を担う同社は、通信教育制度を人材育成のベースに据えて、社員一人ひとりの成長を企業の成長へとつなげている。

TOPIC-2 脳を知り、感情制御や行動に活かす
リーダーシップ開発と
神経科学・マインドフルネス

近年、神経科学が注目を集めている。なぜなら、私たちの行動には、脳内の神経反応が密接に関わっており、それを知っておくことで、仕事での振る舞いや心身のケアに活かすことができるからである。 具体的には、何を知っておくと、何に活かすことができるのか。 特にリーダーシップ開発との関係に着目している、米国のリーダーシップ専門教育・研究機関CCL(Center for Creative Leadership)客員研究員のキャスリーン・クラーキン氏に聞いた。

人事の職場拝見! 第69回 ソラスト
「働き続ける価値」を見える化
対話と認定制度で意欲をアップ

医療・介護・保育サービスのソラストでは、キャリアセンター開設を機に一貫した育成施策を確立。 早期離職を防ぎ、キャリアの積み重ねを実感できる制度づくりに力を注ぐ。