月刊誌『人材教育』2016年12月号

今月号の特集は「日本企業に今、必要な“我慢する技術”」です。

ダイバーシティ、働き方改革など、日本企業には大きな変化が求められています。
先行きに対する不安も膨らみ、ストレスやメンタルヘルスが社会問題となっている今、皆が自分らしく力を発揮し、成長し続けるために必要なのは、「自らの感情をマネジメントする技術」ではないでしょうか。

ネガティブに思える感情をコントロールすることができれば、より前向きに、目標に向けて挑戦することができるはずです。

今回は、「アンガーマネジメント」「レジリエンス」「意志力」という技術をいかに鍛え日常に取り入れていくか、具体的な方法を紹介します。

人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~ 第50回
「アメイジング・グレイス」川西玲子氏 時事・映画評論家

「アメイジング・グレイス」 2006年 イギリス 監督:マイケル・アプテッド

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第45回
人事担当者が知っておきたい「人工知能」

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。 本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、 最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
自ら学び、建設的に議論し合う
創造的な組織で2020 年へ

売り上げの8 割近くが海外市場で、7000人を超える従業員のうち日本人は既に4 割程度―。 グローバルな戦いの中で勝ち残っていくため、アシックスは思い切った構造改革に取り組んできた。 2020 年東京オリンピック・パラリンピックのゴールドパートナーとなり、海外市場でのさらなる飛躍をめざす尾山基社長に、今後の人材開発について聞いた。

セミナー・イベントレポート Global HR Forum Japan 2016
リンクグローバルソリューション
~日本企業がグローバル市場で生き残るために、
グローバル人事は今、何をすべきなのか?~

日本企業のグローバル化には、人事戦略や組織開発などの施策をグローバルな視点で再点検、再構築することが不可欠だ。10月に行われた「Global HR Forum Japan 2016」は、のべ40名の登壇者が4つのカテゴリー、18のプログラムに分かれてグローバル人事の課題を熱く討議。“ソリューションありき”ではなく、“課題ありき”の姿勢は、240名超える参加者から高い支持を集めた。

特集 日本企業に今、必要な“我慢する技術”

ダイバーシティ、働き方改革など、日本企業には大きな変化が求められている。 先行きに対する不安も膨らみ、ストレスやメンタルヘルスが社会問題となっている今、皆が自分らしく力を発揮し、成長し続けるために必要なのは、「自らの感情をマネジメントする技術」ではないだろうか。 ネガティブに思える感情をコントロールすることができれば、より前向きに、目標に向けて挑戦することができるはずだ。 今回は、「アンガーマネジメント」「レジリエンス」「意志力」という技術をいかに鍛え日常に取り入れていくか、具体的な方法を紹介する。 Image by IGOR TESLAVASKIY/Shutterstock.com

OPINION1 アンガーマネジメント
衝動・思考・行動を制御し
思いとリクエストを伝える

「怒りの仕組みを理解し、ポジティブに変換できる」と企業やアスリートが注目する、米国発の感情コントロール・プログラム、アンガーマネジメント。 この考え方を日本に導入した安藤俊介氏は「怒ること自体が問題なのではない」と言う。 上手に怒りと向き合いながら、相手に自分の思いを伝えるコツとは。

OPINION2 レジリエンス
ストレスにしなやかに適応し、
立ち直る力を身につける

仕事で失敗したり、職場の人間関係がうまくいかなかったり、将来に不安を感じたり……。 人は大きなストレスを感じると、落ち込んだり、気持ちがいら立ってしまうことがある。 そんな時、自分の心理状態を速やかに元に戻す力が「レジリエンス」(精神的回復力)だ。 近年、注目の高まるレジリエンスの基本と企業における取り組み方について、レジリエンス・トレーニングの専門家である久世浩司氏に話を聞いた。

Column 1人の部長が仕掛けた自主勉強会
メンバーを“倒れても立ち上がれる人材”に育てる

レジリエンスは、職種や役職・階層を問わず、全ての社員に求められる力だが、教育プログラムとして企業で導入されている事例は、まだ多くない。 そんな中、独自に部下のレジリエンスを高める講座を始めた社員がいる。 その狙いとは―。

OPINION3 意志力
自己統制と粘り強さを支える
2つの力のメカニズム

困難や壁を乗り越える際に、発揮されるという意志力。 衝動的な欲求に打ち克つ“セルフコントロール”の他に、ひとつの物事に粘り強く取り組む、「やり抜く力」の存在が注目されている。 2つの力の強化につながるメソッドとは。 意志力について研究を進める東洋大学の尾崎由佳准教授に話を聞いた。

CASE 1 野村證券
社内の実態に合ったテーマ選定で受講満足度9割を実現
明快な3つのメソッドが効く
アンガーマネジメント研修

野村證券では、2015年より人権啓発活動の一環として、全社員対象のアンガーマネジメント研修を行う。 怒りのメカニズムに沿った具体的なメソッドにより、パワハラの予防だけでなく、組織活性化の効果も期待できる。 研修担当者に、実施上のポイントを聞いた。

CASE 2 郁文館夢学園
早期レジリエンス教育
ストレスフルな社会でも活躍できる
“生きる力”を高める

独自の「夢教育プログラム」により、社会で輝ける人材の育成をめざす郁文館夢学園。 同校は、中高生に対して、充実したレジリエンス教育を行っている。 特に、約1年間の海外留学を経験する郁文館グローバル高等学校では、3年間で10 回に及ぶプログラムを実施。留学や大学受験のストレスを乗り越え、さらには、グローバル社会で活躍できる“生きる力”、“タフネス”を身につけさせる。

特別レポート
研修サービス市場は前年度比2.3% 増
一部では研修施設の供給が追いつかない事態も

企業向け研修サービス市場は、売上高ベースで堅調に推移している。大手企業のみならず、中小企業の活発な人材採用意欲とそれに伴う新入社員向け研修の需要が増加し、市場全体の拡大を牽引している形だ。こうした中で、研修施設貸し各社はハード(施設)、ソフト(サービス)の両面を強化し、顧客の囲い込みに注力している。

国内トップの稼働率を保つ
研修特化型施設の
きめ細やかなトータルサポート

ビジネスの加速やグローバル化に伴い、コミュニケーションスキルを高めるのに欠かせない集合研修が見直されている。こうした中、貸し会議室を提供する研修関連サービス市場は活況を呈しているが、中でも研修特化型ホテルの晴海グランドホテルは、国内トップの高稼働率を維持し続けている。その人気の秘訣について、同ホテルの方々に話を伺った。

連載 中原 淳の学びは現場にあり!  第39回
住宅の劣化を見抜け!
ホームインスペクターの学び

「今の小学生の65%が現在、存在しない職業に就くだろう」という未来予測があるのをご存知だろうか。 実際、新しい職業が次々に誕生しつつあるが、住宅の劣化を診断するホームインスペクターもそのひとつだ。 時代が求める仕事に挑戦するベテランたちを取材した。

寺田佳子のまなまな 第12回
明治大学 副学長 牛尾 奈緒美さんに聞く
「私らしく」挑む勇気

今回のお相手・牛尾奈緒美さんは、アナウンサーを経て大学教授になり、現在は明治大学で副学長を務めるという華々しい経歴の持ち主。 新しい世界に踏み出す度に、悩みに正面から向き合い、「私らしく」挑戦を続けてきたと言います。 専業主婦から転身を果たした理由、見えてきたものとは―。

外国人材の心をワシづかみ!
日本発のマネジメント
第7回 対話型リーダーシップ・プロセスで多文化チームを導く

世界の人材争奪戦において遅れをとる日本。 打開策は現地の人々のより深い理解、そして日本企業ならではの育成、伝統にある―。 異文化マネジメントに精通する筆者が、ASEANを中心としたグローバル人材にまつわる問題の解決法を解説します。 Antikwar/Shutterstock.com

人材教育最前線 プロフェッショナル編
マイルストーンがやる気と安心を生む
組織を元気にする〝仕組み〞を考案

電子機器には欠かせない組込みシステムを手掛けるイーソル。 今では入社直後から中堅、管理職までの階層別研修が体系化され、人材育成の仕組みが確立された同社だが、数年前までは育成は現場に一任され、社員の意欲やチームの結束力にバラつきがあったという。 「どの社員にとっても、会社で過ごす時間が、豊かな人生の一部であってほしい」という強い思いを持ち、ほぼゼロの状態から人が育つ風土を築き上げた澤田氏。彼女は組織改革において、「継続の仕組み」を最重要視する。 その理由とは。

JMAM 通信教育優秀企業賞 表彰企業事例報告 メタウォーター
「変革」「挑戦」「多様性」がかなえた
「自ら動く」手上げ式研修

上下水道事業は官民連携(PPP)の加速など、大転換期を迎えている。 その中で水・環境のトータルソリューションを提供するメタウォーターは、成長を続けている。 同社には社員が自ら積極的に参加する「手上げ式」研修が根づいており、中でも通信教育は安定した受講率と高い修了率を実現している。

心理学×企業調査で検証
パフォーマンスを高めるチーム開発
第2回 成果を上げるチームづくりの秘訣

先行きが不透明で人材も働き方も多様化する現代でも、業績を上げるには「チーム力」が欠かせない。 九州大学と九州大学TLOが行ったフィールドリサーチを元に、チーム開発について紹介する本連載。 前回の「高業績チームに備わる“4つの機能”」に続き、今回は、この4つの機能をチームに根づかせるための方法を紹介する。

社労士が斬る
イマドキお悩み相談
第21回 ギスギスした職場

働く人の価値観の多様化から「働き方」も変化し、現場の管理職の悩みも“イマドキ”なものになってきています。 そんなイマドキな悩みの解決方法を、社労士の藤原先生が紹介します。

TOPIC-2 日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016レポート
皆が皆を支える社会
課題先進国・日本の新たな将来を描く

日本財団が主催する大型イベントとして、今年初めて開催された「ソーシャルイノベーションフォーラム」。 高度化・複雑化する社会課題や「にっぽんの将来」について行政、企業、NPO等団体、研究機関などの各セクターが一堂に会し、議論した。 その模様の一部をレポートする。

適性検査「V-CAT」を用いた
科学的人材マネジメントで
組織のパフォーマンスを高める

組織力を高めるには、互いに気持ちよく働ける環境が欠かせない。では、そのために、上司は部下にどのように接すればいいのか。また、どのようなチーム編成が効果的なのか。その手段として注目されるのが、日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)が提供する適性検査「V-CAT(ブイ・キャット)」を活用した科学的人材マネジメントだ。実際に顧客の課題解決に活かしているJMAM パートナー・コンサルタントの萩原正英氏に、その活用法を聞いた。

2時間で新入社員の
受け入れ体制を整える
「短時間OJTトレーニング」

新入社員育成のよくある課題のひとつとして、「職場の受け入れ体制ができていない」ことがあげられる。しかし、現場で実務に追われる上司や先輩社員を、研修のために職場から離すことは難しいものだ。そこで、日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)では、2時間でOJT リーダーとしてのかかわり方を学べる「短時間OJT トレーニング」(通称TOT)を開発した。今回は、「HRサミット2016」で行われたTOT の説明+体験会の様子をリポートする。

人事の職場拝見! 第70回 富士通 ソーシアルサイエンス ラボラトリ
面談結果を現場と共有し、意欲や実務のギャップを解消
気づきを促すキャリア開発支援

富士通のシステム会社である富士通ソーシアルサイエンスラボラトリでは、早期より社員のキャ リア教育を重視。継続による成果が見られつつある。