月刊誌『人材教育』2017年02月号

今月号の特集は「組織と個人のパフォーマンスを高める!」です。

来るべき人手不足への対応や、ワークライフバランスの実現に向けて、限られた時間と労働力で業績を上げていくために必要なもの――。
それは、「組織と個人のパフォーマンス向上」だと考えます。

従業員の行動変容を促し、パフォーマンスを最大限に引き出すには、どうしたらよいのでしょうか。
どのようなマネジメントが必要なのでしょうか。

本特集では、識者の声と企業事例から、そのヒントを探ります。

ぜひ、目を通していただければ幸いです。

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第47回
情報大爆発時代に 情報を使いこなす!

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。 本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
顧客と社員からの声で
会社はよりよいものになっていく

今年で創業70 年を迎えるちふれ化粧品。 高品質・適正価格という方針を貫き、業界における独自のポジションを築いてきた。 ブランド力の基礎には、女性がのびやかに働ける環境づくり、自由に意見の言える風通しのよい風土、社員の自立精神を育む姿勢があるという。 片岡方和社長が抱く、経営と人づくりの信念とは。

企業事例 第一精工 全役職者の英語基礎力向上に
「ロゼッタストーン」を活用

1963 年に精密金型専門会社として設立され、現在は電子機器や自動車などの精密部品メーカーとしてグローバルに展開する第一精工。主要製品のコネクタを扱うアイペックス事業本部では、海外の拠点や顧客とのコミュニケーション強化のために、オンライン語学プログラム「ロゼッタストーン」を導入し、事業本部長以下、全役職者が英語学習に取り組んでいる。担当の浜野麻衣子氏に、プログラム導入の経緯や学習効果などについて伺った。

特集
組織と個人の
パフォーマンスを高める!

国を挙げて働き方改革に舵が切られている中、限られた時間と労働力で業績を上げるためには、組織と個人のパフォーマンス向上が欠かせない。 従業員の行動変容を促し、パフォーマンスを最大限に引き出すためにはどうすればよいのか。必要なのはどんなマネジメントなのか。 識者の声と企業事例から、そのヒントを探る。

OPINION1 “パフォーマンス・マネジメント”のあるべき姿とは
評価や業績のみに目を向けず、
全体をシステムとして捉えたマネジメントを

GEなど欧米の先進企業が、パフォーマンス・マネジメントの変革を進めている。 この動きは、日本の人事担当者にとっても、決して無視できないだろう。 しかし、パフォーマンス・コンサルタントとして多くの企業を見てきた中原孝子氏は、「日本企業はパフォーマンス・マネジメントの捉え方に問題がある」と警鐘を鳴らす。 そもそも「パフォーマンス」とは何か。そのマネジメントとは、何を指すのか。 欧米企業の動向にも詳しい中原氏が解説する。

OPINION2 成果が出ないのは、性格や能力のせいではない!
“個人攻撃の罠”に陥らずに
望ましい行動を引き出すアプローチ

組織のパフォーマンスを上げるためには、上司のリーダーシップが欠かせない。 しかし、リーダーの性格や能力にばかり注目していても限界がある。 部下のパフォーマンスを高めるうえでも、個人の属性に原因を求めると改善が難しい。 ではどうするか。行動分析学を専門とする法政大学の島宗理教授に、“望ましい行動”を生み出すフレームワークと取り組み方を聞いた。

SPECIAL COLUMN 行動の“きっかけ”を整える
望ましい行動を導く「仕掛け」のチカラ

人の“ 望ましい行動”を引き出す方法のひとつとして、ぜひ紹介したいのが「仕掛け」である。 つい試してみたくなる。普段の行動を変えてみたくなる。 そんな「仕掛け」のカラクリを第一人者に聞いた。

OPINION3 上司と経営層を巻き込め!
実務で活きる教育の鍵は
研修前後のデザインにあり

研修の本来の目的は、社員のパフォーマンス向上にあるはずだ。 では、研修とパフォーマンスの“ 整合性”を高めるために、どのような学習の設計が必要なのか。 2016 年11月22日に開催された「ATD2016 JAPAN SUMMIT」の基調講演者で、研修の効果測定研究で知られるロバート・ブリンカホフ氏が解説する※。 ※当日の講演内容と独自取材により構成。

CASE 1 ギャップジャパン
毎月の面談で仕事のやりがいや中長期の目標を確認
自己との対話を評価基準に
主体性を育むGPS制度

ギャップジャパンは2013年、相対評価制度を廃止し、上司が部下の中長期の目標をきめ細かく確認するGPS制度を導入した。 目的は、変化の激しい環境に振り回されず活躍できる人材の育成、そして組織のパフォーマンス向上だ。 他人との比較ではなく、自己との対話を重視する、新たな時代の評価基準とは。

CASE 2 クレディセゾン
360度評価“MAP”を自社開発
「夢中力」という独自の指標で
気づきを促し、行動を変える

“会社が求める人材”を追求し、その指標にこだわった360度評価を自ら開発したクレディセゾン。 「夢中力」を含めた指標による自他評価で、社員の気づきとパフォーマンス向上を促す。 その具体的な仕組みを聞いた。

CASE 3 日立ソリューションズ
働きやすい環境整備を推進!
意欲の向上と人財の交流を促し、
組織と個人の能力を最大限に発揮させる

社員のモチベーションや組織内のコミュニケーションも、組織と個人のパフォーマンスに良い影響を及ぼす要素のひとつである。 「全ての施策の根幹はコミュニケーション」と捉え、モチベーションの向上やコミュニケーション活性化に全社を挙げて取り組んでいるのが、日立ソリューションズだ。 2016年9月に開始したワークスタイル変革運動により、その実現をめざす。

「研修に向き合う姿勢とパフォーマンス改善に関する調査」より
研修をパフォーマンスにつなげるために
必要なものとは

どうすれば、社員が研修で学んだことを現場の仕事で活かせるのか―。 これは、多くの企業の人材育成担当者が抱える悩みである。 今回は、そのヒントを見いだすべく、ビジネスパーソンを対象に調査を行った。 彼らの学習スタイルや学びの姿勢に注目することで、研修で学んだことをパフォーマンスにつなげられる人材の特性を明らかにしていく。

目標管理・評価制度を見直し
社員の能力発揮を促す、新たな
パフォーマンスマネジメントを

「あなたの会社の目標管理・評価制度は、うまく機能していますか?」 と聞かれて、迷わず「はい」と答えられる人は少ないのではないだろうか。なぜ、目標管理・評価制度はうまくいかないのか。従来の目標管理・評価制度の問題と、それに替わる新たなマネジメントの在り方について、パフォーマンスマネジメントのコンサルティングサービスを提供するエム・アイ・アソシエイツ代表取締役の松丘啓司氏に聞いた。

連載 中原 淳の学びは現場にあり!  第40回
世界で活躍する
すし職人を育てる学校

東京すしアカデミーは、日本初のすし職人養成学校。 ここでは「めし炊き3年、にぎり8年」といわれるすし職人の技を最短2カ月で学ぶことができるといいます。 なぜ職人を短期促成できるのか、その秘密に迫ります。

寺田佳子のまなまな 第14回
関鉄工所 社長 関英一さんに聞く
ワザと絆のつなぎ方

町工場の職人たちが、ボブスレーのソリづくりでオリンピックをめざす― そんな夢溢れるプロジェクト、「下町ボブスレー」の一員・関英一さんが今回のお相手。 ソリに必要となる膨大な数の部品を短期間でつくり上げることができた理由には、太田区の町工場が持つ、“ 仲間まわし”の文化があるといいます。 互いの強みを熟知したそのネットワークについて、実物のソリを見ながら伺いました。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
経営ステージと現場の視点を取り入れた
育成・制度・風土の改革をめざす

自動車や住宅、橋やビル、工場などの大型構造物の塗料を製造、販売する日本ペイントホールディングスグループ。 2014年には持株会社体制に移行するなど、将来を見据えた大きな変革に取り組んでいる。そうした中、2016年4月に人事本部長に就任したのが、藤田徹朗氏だ。 藤田氏は事業系出身で海外駐在の期間も長い。 経営者としての経験も活かしながら、「経営と現場に根ざした人事改革を進めたい」と意気込む。 経営者視点の“ 改革への思い”に迫った。

外国人材の心をワシづかみ!
日本発のマネジメント
第9回 THE FIRST 90 DAYS~海外拠点着任後の90日間行動~

世界の人材争奪戦において遅れをとる日本。 打開策は現地の人々のより深い理解、そして日本企業ならではの育成、伝統にある―。 異文化マネジメントに精通する筆者が、ASEANを中心としたグローバル人材にまつわる問題の解決法を解説します。

人材育成を“可視化”する!
第2回:必要な人材を見極める方法

現場力を高め、変革をリードする人材の育成に欠かせないものは何か。 それは可視化できるような人材育成の「仕組み」をつくることである。属人的にならない仕組みを構築し、共有・運用していくことは、人材育成における基本ともいえるが、果たしてどれほどの企業でこれが確立されているだろうか。本連載は、経営と現場の視点で、人材育成の仕組みづくりについて解説する。

心理学×企業調査で検証
パフォーマンスを高めるチーム開発
第4回(最終回) 成果を上げるチームづくりのため、人事部にできること

九州大学と九州大学TLOが行ったフィールドリサーチを元に、チーム開発について紹介する本連載。 前回は、高業績チームをつくるため、リーダーはどう在るべきか言及した。 では、人事部や人材開発部門が担うべき役割とは何か。 最終回となる今回は、好事例企業のインタビューも合わせて紹介する。

SPECIAL INTERVIEW
現場起点の“店舗・本部ぐるみ活動”
成功のヒケツとは

福岡トヨペットは福岡県内に約40店舗を構える自動車販売ディーラーである。自動車販売台数が低迷する中、他の多くの自動車販売会社が志向しているように、従来の新車重視の突撃型の「訪問型営業」から、点検・車検などのサービス入庫を軸として顧客に店舗に来てもらう「来店型営業」へと販売スタイルを変革してきた。 また、顧客に愛され続ける会社になるため、「ES」「CS」「業績向上」の3つを実現する会社として、店舗を起点としたさまざまな改革に取り組んでいる。 改革を進める中で、その軸となっているのは“店舗・本部ぐるみ活動”と呼ばれる全員ミーティングと“本部支援担当者”と呼ばれる本社スタッフの存在である。

社労士が斬る
イマドキお悩み相談
第23回 IT 業務が遅いシニア社員への対応

働く人の価値観の多様化から「働き方」も変化し、現場の管理職の悩みも“イマドキ”なものになってきています。 そんなイマドキな悩みの解決方法を、社労士の藤原先生が紹介します。

TOPIC ATD 2016 JAPAN SUMMITレポート
激化するグローバル競争に
人材開発担当者は何ができるか

「ATD 2016 JAPAN SUMMIT」は、2014年よりATD(米国タレント開発協会)が日経BP社と共同で、日本で開催する人材開発カンファレンスである。 競争の激しい今日のビジネス環境に対応すべく、人材開発分野の著名人が最新動向やベストプラクティスをグローバルな視点で紹介した。 本稿では、カンファレンス内の3つの一般講演の内容を報告する。 (基調講演者のロバート・O・ブリンカホフ氏の内容については34ページに一部紹介)

経営活動の経験から学ぶ
経営幹部養成コース「LGE」
参加者座談会

管理者のリーダーシップ開発は、多くの企業にとって重要な育成課題の1つではないだろうか。その課題に応える研修として注目されるのが、リーダーシップ開発の研究機関CCL が開発し、日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)が提供する「ルッキンググラス・エクスペリエンス(LGE)」だ。 今回は、LGE 公開コースの参加者4名に、その感想を語り合っていただいた。(ファシリテーター:JMAM パートナー・コンサルタント CCL 認定LGE トレーナー 高井博夫氏)