月刊誌『人材教育』2017年08月号

今月号の特集は「チャレンジし続けるシニア」です。

「改正高年齢者雇用安定法」が2013年に施行され、
希望者は65歳まで働き続けることができるようになりました。

しかし、60歳を境に大幅に待遇が下がったり、
自分が期待されていると感じられず、
意欲が減退してしまうシニアは少なくないようです。

今後、日本の労働力はさらに高齢化にシフトしていきます。
人手不足も一層深刻化する中では、シニア層を活性化し、
戦力化していくことが求められます。

そのためには、「チャレンジしたい」「成長したい」という
シニアの意欲を引き出す施策や環境づくりが不可欠でしょう。

今特集では、識者の声と企業の事例から、そのヒントを探ります。

人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~ 第58回
「ル・アーヴルの靴みがき」川西玲子氏 時事・映画評論家

「ル・アーヴルの靴みがき」 2011年 フィンランド・フランス・ドイツ 監督:アキ・カウリスマキ

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第53回
企業を見る目を養う~成長企業から学ぶ人材トレンド

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。 本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、 最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
上司のために「信頼レベル」で
仕事をする集団こそ成長する

今年、設立60 周年を迎えたピジョン。 長年にわたり培ってきた技術力と品質を強みとした育児用品の製造販売で世界に進出。 売上高は15 期連続増収、営業利益は6期連続増益と好業績を続ける。 2000 年代前半より、従来の同族経営からパブリックな企業へと 変革を進めてきた大越昭夫会長に、人が育つ要因と、「人間力」について聞いた。

特集 チャレンジし続けるシニア

「改正高年齢者雇用安定法」が2013 年に施行され、 希望者は65歳まで働き続けることができるようになった。 だが、60 歳を境に大幅に待遇が下がったり、自分が期待されていると感じられず、 意欲が減退してしまうシニア社員は少なくない。 今後、日本の労働力はさらに高齢化にシフトする。 人手不足も一層深刻化する中では、シニア層を活性化し、 戦力化していくことが求められる。そのためには、 「チャレンジしたい」「成長したい」というシニアの意欲を引き出す 施策や環境づくりが不可欠だろう。 シニアの活躍を促すために、必要なことは何か―。 今特集では、識者の声と企業の事例から、そのヒントを探る。 ※今特集では「シニア」を60歳以上の人材と定義する。

OPINION1 60歳以降も生き生き働いてもらうために
シニアが活躍できる
職場の仕組み

2015 年、全人口に占める65歳以上人口の割合は、26.7%。 日本の高齢化は、世界最速で進んでいる。 そんな日本において企業が勝ち残るためには、 60 歳以降も稼げる人材であり続けてもらう“ 本気のシニア活用”が欠かせない。 30 年以上にわたり高年齢者雇用の研究に携わってきた内田賢教授に 求められる対応を聞いた。

OPINION2 “60歳定年制”はひとつのチャンス
「脱・福祉的シニア雇用」で
新しい役割に向けた意識の転換を

シニアを戦力化するためには、 まずシニアに成果を期待しない「福祉的雇用」から脱する必要がある。 さらに、シニア自身の意識を変えなければならないと語る今野氏。 シニアには、どのような意識の転換が求められるのか。 そのために企業にできることは何か、話を聞いた。

OPINION3 若手社員にもジェロントロジー教育を
周囲の理解と柔軟な体制で
シニアが活躍できる職場に

シニア社員が雇用延長で働き続ける場合、周囲の理解や気遣い、 作業環境が、シニアの働く意欲に大きく影響する―そう話すのは、 ジェロントロジー(老年学)を専門とする崎山みゆき氏だ。 シニアにはどのような特徴があるのか。また、意欲的に働いてもらうために効果的なこと、 注意すべきことは何か、話を聞いた。

CASE 1 大和ハウス工業
60歳以上の社員の「役割」を明確化
シニアのモチベーションを高め、
“生涯現役”を可能にする工夫

大和ハウス工業は、2013 年に定年年齢を65歳に延長。 2015 年には、雇用上限年齢の定めのない「アクティブ・エイジング制度」を導入し、 会社が認める健康な人材であれば、“生涯現役”も可能な仕組みを構築した。 こうした施策を取れるのは、シニアが戦力として活躍しているからこそ。 「人件費はコストではなく投資」と言い切る同社は、 どのようにシニアの意欲を高め、能力を活かしているのだろうか。

CASE 2 明治安田生命保険
シニア社員を特別扱いしない
準備期間の“マインドセット”が
意識高く活躍できるシニアを生む

生命保険大手の明治安田生命では、定年後も“戦力”として活躍してもらうための雇用制度として、 2013 年に「エルダースタッフ制度」を開始した。その任用にあたっては2年間の準備期間を設け、 60 歳以降の働き方や心構えについて、自ら考えるための機会を与えている。 どうすれば、60 歳以降も意欲的に働き続けてもらうことができるのか。その秘訣を聞いた。

CASE 3 東都金属印刷
一人ひとりへのフォローが情熱を支える!
年齢で差別しない、
若手とシニアがペアになる

肉体作業も多く、体力が要求される印刷業界。 ところが、缶製品等の素材印刷を扱う東都金属印刷では 60 代から80 代の従業員が多く活躍するという。 「シニアは貴重な人材」と語る、その背景とは。

スペシャルコラム 88歳でも、現役で活躍
目標があるから、頑張れる!生涯、生き生き働き続ける秘訣

化粧品製造・販売大手のポーラには、現在約4万2000人の ビューティーディレクター(美容部員)が登録している。 そのうち約2600人は80 代、約300人は90 代の女性だ。 彼女たちは、若手にとってのロールモデルとなり、 「若い子に負けていられない」「後輩をもっと育てなきゃ」と、 モチベーションを高めているという。 現役ビューティーディレクターとして働く、千葉県船橋市のポーラ大志ショップ ショップマネージャーの檜山八重氏(88)に、いつまでも現役として活躍し続ける秘訣を聞いた。

シニア社員と非シニア社員の比較調査分析より
シニア社員のマネジメントは
非シニア社員のマネジメントと何が異なるのか?

外国人社員や新入社員を理解する取り組みは長く行われてきたが、 シニア社員を知ろうとする試みは、あまりなされていないのが現実だ。 しかし、調査を行ったところ、シニア社員と非シニア社員とでは、 考え方も行動パターンも全く異なることが明らかとなった。 調査結果から浮かび上がった、シニア社員を活躍させるマネジメントの在り方とは。

企業事例 サンケン電気
再雇用制度の見直しと50歳キャリア
研修でシニア社員の活躍を支援

1946年の創業以来、パワーエレクトロニクスとその周辺領域で最適なソリューションを提供し続けるサンケン電気。ダイバーシティを推進する同社は、2013年の高年齢者雇用安定法の改正に伴い、日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)の協力により、再雇用制度を見直すと共に「50歳キャリアデザイン研修」を導入し、シニア社員の活躍を支援している。一連の 取り組みについて、人材開発センター長の斉木政美氏と、同マネジャーの原哲郎氏に伺った。

連載 中原 淳の学びは現場にあり!  第43回
全国の保育の現場を歩いた著者に聞く
女性活躍の裏で進む“保育崩壊”

「保育園落ちた日本死ね」。昨年春、ひとりの母親の匿名ブログが話題になった。 認可保育園の入園不承諾通知を受け取った女性が書いたものだ。 女性活躍推進が叫ばれる中、保育の現場では人材育成が追いついておらず、 離職、保育の質の低下が起きている。 『ルポ 保育崩壊』の著者で労働経済ジャーナリストの小林美希氏に話を聞いた。

寺田佳子のまなまな 第20 回
小学校栄養士 松丸 奨さんに聞く
全力を注ぐ給食づくり

今回の「まなまな」のお相手は、小学校で栄養士として働く松丸奨さん。 おいしい給食をつくるため、並々ならぬ熱意で日々研究を重ねる熱血漢です。 そのこだわりの強さは、「給食バカ」を自称するほど! 「給食なのに、なぜそこまでするんですか?」 その答えは、松丸さんがつくるおいしい給食そのものにありました。

ATDの風 HR Global Wind from ATD
<第5回> ATD 国際会議&エクスポ2017のレポート

米国で発足した人材・組織開発の専門組織ATD(タレント開発協会)の 日本支部ATD-IMNJが、テーマ別にグローバルトレンドを紹介します。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
“本気”の先に見える世界を伝えたい
目の前の仕事から学び続けた変革者

不動産流通大手、東急リバブルの野中絵理子氏は、人材開発部のトップを 務める。男性中心といわれる不動産業界において、特別な存在だといえるだろう。 アシスタント職からキャリアをスタートさせて現在に至る野中氏は、「多く の女性社員に、“働き続けること”による面白さを味わってほしい」と語り、ダ イバーシティ推進にも精力的に取り組んでいる。その原動力は何なのか話を聞いた。

シリーズ 組織開発を追いかける 第2回
「組織開発ワンデイ集中講義@ IN 東京」より②
組織開発実践者が知っておくべき本質と学び方

今、日本企業において「組織開発」に対する関心が高まっている。いざ組織開発を実践しようとする時、 推進者は、具体的には何をどのように進め、苦心していくのか。本シリーズは、4月29日に行われた 「組織開発ワンデイ集中講義@IN東京」※と、とある講座での実践から、それらを明らかにしようとする試みである。 ※主催:ODネットワーク・ジャパン・経営学習研究所

社労士が斬る
イマドキお悩み相談
第29回 ワークライフバランス時代の労働時間管理

働く人の価値観の多様化から「働き方」も変化し、現場の管理職の悩みも“イマドキ”なものになってきています。 そんなイマドキな悩みの解決方法を、社労士の藤原先生が紹介します。