月刊誌『人材教育』2018年01月号

特集は、トレンドキーワード2018
「働き方改革×学び方改革」です。

これまでも、ビジネス環境の変化から、
企業の人事・人材開発部門は変革を迫られてきましたが、
この数年の変化のスピードは目覚ましく、待ったなしな状態です。

特に、本格的な「働き方改革」と“ 働く”ことに対する
価値観の大転換が、企業と個人双方に求められています。

そうした今、企業・組織内教育を担う私たちは、
何を考え、何を押さえておくべきなのでしょうか。

また、働き方のみならず、「学び方」の方向性とは。

そこで、教育分野の研究者や実務家に「働き方改革」「学び方改革」の
キーワードを聞き、提言をいただきました。


【新春スペシャル対談】
中原淳氏(東京大学) × 中原孝子氏(ATDジャパン理事・副代表)

【働き方改革OPINION】
島田由香氏 ユニリーバ・ジャパン 取締役 人事総務本部長
曽山哲人氏 サイバーエージェント 取締役 人事統括

【学び方改革OPINION】
白井剛司氏 博報堂 人材開発戦略室マネジメントプラニングディレクター
加藤洋平氏 知性発達科学者
向後千春氏 早稲田大学 人間科学学術院 教授 
森本康彦氏 東京学芸大学 情報処理センター 教授

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第58回
賢者に学ぶビジネスストーリー

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。 本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、 最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

巻頭インタビュー 私の人材教育論
経営も人材育成も、
上から目線ではなく、自ら考え、
当たり前のことを当たり前に

業績好調中のドラッグストア大手、マツモトキヨシホールディングス。 5100万人超の個別接点や、事業子会社の収益改善等の改革が推進されている様子だが、松本清雄氏が2011年の事業会社マツモトキヨシ社長就任の際に創業時の自由闊達な社風をめざすためにつくり上げた「マツモトキヨシWAY」により、全社が一丸となっていることも、ひとつの勝因に見える。 その背景には、松本社長が大切にしている、顧客や従業員への想いがあった。

特集
トレンドキーワード2018 働き方改革×学び方改革

これまでも、ビジネス環境の変化から、企業の人事・人材開発部門は変革を迫られてきた。 しかし、この数年の変化のスピードは目覚ましく、待ったなしな状態である。 特に、労働生産人口が減少の一途をたどるなか、本格的な「働き方改革」と、“ 働く”ことに対する価値観の転換が、企業と個人双方に求められている。 そうした今、企業・組織内教育を担う私たちは、何を考え、何を押さえておくべきなのか。 また、働き方と学び方はどのように連関しているべきなのか。 スピーディに変革を成し遂げるなかでも、本質を見落とさないために、教育分野の研究者や先進的な実務家が提言する。 特に「働き方改革」「学び方改革」という2つの視点で、キーワードを挙げてもらった。 読み進めて、キーワードを確認してほしい。

スペシャル対談
“20世紀的発想”を脱ぎ捨て、
新しい働き方、学び方にシフトしよう

「働き方改革」に取り組む企業が増えている。 働き方の変化は働く人の学びにどのような影響を及ぼすのだろうか。 そして、人事は今、何ができるのだろうか。 日本の人材マネジメント、人材開発研究のトップランナー、中原淳氏と海外における人材開発の潮流に詳しい中原孝子氏による「中原×中原対談」をお送りする。

働き方改革1
ワクワクがパフォーマンスを最大化する
働き方改革とは
「生き方を決める」こと

消費財メーカー大手のユニリーバ・ジャパンでは、2016 年7月より、 新しい人事制度「WAA(ワー)(Work from Anywhere and Anytime)」を導入した。 働く時間と場所を自由に選べるこの制度に、各方面から注目が集まる。 WAAの仕掛け人である島田由香氏は、どのような思いと考えで「働き方改革」に臨んでいるのだろうか。

働き方改革2
褒めの文化と挑戦する風土
一人ひとりの才能を開花させろ!
「強みを活かす」育て方

チャレンジングな事業展開やユニークな人事制度で、 注目を集めるサイバーエージェント。人事部門トップの曽山哲人氏は、 機動力のある組織づくりに「強みを活かす」ことは不可欠であり、 それが、働き方改革にもつながると説く。その真意とは。

学び方改革1
内省支援と上司との関係性が鍵
最近の若手の傾向に合った
学び方改革とは

働き方と同じように、企業における学び方も変化している。 顕著なのが新入社員をはじめとする若手の学び方だ。彼らの学び方は、どう変化したのか。 またそれに伴い、社内のOJTや、上司やトレーナーの関わりも、どのように変えていく必要があるのか。 博報堂で、若手や新入社員の育成に長年携わってきた白井剛司氏に話を聞いた。

学び方改革2
ダイナミックスキル理論に基づく
能力の成長プロセスと
メカニズムで見直す企業内教育

今後、「学び方改革」として、企業内教育の効果を上げていくためには、人の能力の特徴を押さえて、改革の方向性をつかむ必要がある。 そこで成人発達理論の1つである「ダイナミックスキル理論」の考え方のエッセンスを、知性発達科学者であり、成人発達理論の研究者である加藤洋平氏に寄稿いただいた。

学び方改革3
ICTで「今でしょ!」学習
実務と結びついたマイクロラーニング環境と
「社会情動的スキル」の育成こそ鍵

インストラクショナルデザインやアドラー心理学を専門とする早稲田大学の向後千春教授は、 企業が整えるべき学習環境として、職場での課題解決のなかで必要なことを必要な時に学べるICT環境を、 そして、21世紀に向けて、子どもも大人も学ぶべきこととして、「社会情動的スキル」を挙げる。 それぞれ、どういうことなのか。学び方と教え方の未来を聞いた。

学び方改革4
学びをシームレスにつなぎ、内省を促す
eポートフォリオ
導入のススメ

e ポートフォリオとは、高等教育や初等中等教育機関で導入が進んできている、 ICT 機器を使った学習記録システムである。 企業内教育でも、さまざまな人事データの蓄積や、経験学習の促進など、大きな応用の可能性を秘める。 そこで、東京学芸大学の森本康彦氏の講演と取材情報から※ 「学び方改革」の1つの提案として紹介したい。

企業事例 マツダ
管理者のEQを高める研修により
職場の「いきいき度」が改善し
メンタル不調による休業も減少

自動車メーカーのマツダでは、安全健康活動を通して「自律型のいきいき職場づくり」を推進している。全社で行われたストレスチェックで「低モチベーション」と判定されたA本部は、メンタル疾患による休業発生率も高かった。そこで、管理者の感性を高めることで職場の活性化を図ろうと、アドバンテッジ リスクマネジメントが提供する「EQマネジメント研修」を導入した。保健師として導入を推進した石田恭子氏に話を聞いた。

「働き方改革」時代における
若手育成を考える
〜調査結果から見えた実態と対策〜

労働人口の減少により人材の売り手市場が続く中、いかに効率的に新入社員を育てるかは、企業の共通課題だ。日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)が行った調査によると、若手育成のポイントは「経験学習力」だという。全国各地で若手育成セミナーの講師を務める、JMAM カスタマーリレーション部 企画推進2部長の斎木輝之氏に、その背景や真意について聞いた。

寺田佳子のまなまな 第25回
社会活動家 湯浅 誠さんに聞く
「自己効力感が生まれる授業」

今回の「まなまな」のお相手は、法政大学現代福祉学部教授、湯浅誠さん。 「年越し派遣村」の“村長”、内閣府参与としての活躍を知る人も多いのでは。 東京大学在学中、ボランティア活動に目覚めて以来、長年にわたりホームレス支援や貧困問題解決に取り組んできた湯浅さんが、なぜ今、大学生を教えているのでしょうか? 社会を変えるため、若者に寄り添い、一緒に学び続ける彼の想いを聞きました。

企業の研修施設に突撃! 研修効果を高める
ラーニングスペース 第5回 AGC旭硝子

「空間設計」は、社員の学びを促進する重要な要素のひとつである―。そう語 るのは、オフィス学を研究する東京大学大学院経済学研究科准教授の稲水伸行 氏である。特に企業が保有する研修施設には、研修効果を高め、学びを促進する 工夫があるはずだ。そこで本連載では稲水准教授が企業の研修施設をめぐり、 研修効果を高める工夫について解説する。今回は、AGC旭硝子の「AGCモノづ くり研修センター」を訪ねた。

歴史に学ぶ 女性活躍
第5回 ガメツイ悪妻か、自立した女か 日野富子

今回は、話題の「応仁の乱」の室町時代から、日野富子を取 り上げる。「悪女」といわれるが、本当はどうだったのか。また、 事実上の権力を握ることができたのは、どういう人の影響や、 能力がなせる業だったのか。実は「女性活躍時代」ともいえる 当時の時勢とともに見ていこう。

人材教育最前線 プロフェッショナル編
大切なのは“気づきの場の提供”
本質を見極め、改革を推進する

ワコールといえば、女性用インナーウェアにおける世界的ブランドである。創業以来、女性の美に貢献するポリシーは一貫しており、今では世界50 カ国以上で商品が展開されている。 ただ、その華やかなイメージとは裏腹に、やるべきことに愚直に取り組むのが同社の社風だ。中途入社し、人事をはじめとする複数のポジションを経験した長谷川氏は、常に本質を見極める姿勢を崩さずに、必要な改革を実施してきた。そんな自らの経験も踏まえて、人が育つための場の重要性を語る。

世界で闘うリーダーになる
第3回 日本人ビジネスパーソンが
乗り越えるべき壁

「今、日本企業にはリーダーが足りない」――。そう話すのは、日立製作所でグローバル人財戦略を担った山口岳男氏。リーダーを増やすために、まずは人材開発の担当者一人ひとりが、自身がリーダーになる意識を持ち、努力する必要があるという。日本企業がグローバルで戦う方法とは。また、グローバルで通用するリーダーシップはどのように身につければよいのか。本連載では、氏がこれまでの経験で得た知見を交えて、5回にわたり解説する。

ATDの風 HR Global Wind from ATD
<第10 回>世界の情報に触れられる雑誌、アプリ

米国で発足した人材・組織開発の専門組織ATD(タレント開発協会)の 日本支部ATD-IMNJが、テーマ別にグローバルトレンドを紹介します。

JMAM 通信教育優秀企業賞 表彰企業事例報告 ブラザー販売
ワーク・ライフ・マネジメントに
通信教育を活用

2度の大きな構造改革を断行し、現在の姿となったブラザー販売。 改革により顧客が変わり、扱う商材も一新された。その過程で社内の人員構成に大きな偏りが生じ、教え手となるべき年齢層の社員不足が課題となった同社では、通信教育を学びの手段として採用した。

社労士が斬る
イマドキお悩み相談
第34回 出張ついでの観光はOK ?

働く人の価値観の多様化から「働き方」も変化し、現場の管理職の悩みも“イマドキ”なものになってきています。 そんなイマドキな悩みの解決方法を、社労士の藤原先生が紹介します。

HR Technology Conference2017レポート
デジタルテクノロジーは
人事をどう変えるか

「HR Technology Conference2017」は、10月10日から13日まで、米国ラスベガスで開催された。 今年で開催20周年を迎えた本カンファレンスには、世界41カ国9000名が参加。 出展社数は425社と、過去最多となる盛り上がりを見せた。カンファレンスに参加したHRテクノロジーコンソーシアム(LeBAC) 理事の小野りちこ氏が、内容をレポートする。