セミナー・イベントレポート Global HR Forum Japan 2016リンクグローバルソリューション~日本企業がグローバル市場で生き残るために、グローバル人事は今、何をすべきなのか?~

日本企業のグローバル化には、人事戦略や組織開発などの施策をグローバルな視点で再点検、再構築することが不可欠だ。10月に行われた「Global HR Forum Japan 2016」は、のべ40名の登壇者が4つのカテゴリー、18のプログラムに分かれてグローバル人事の課題を熱く討議。“ソリューションありき”ではなく、“課題ありき”の姿勢は、240名超える参加者から高い支持を集めた。

開催日:2016年10月12日
会場:アキバプラザ(東京都千代田区)
主催:株式会社リンクグローバルソリューション

お問い合わせはこちら
株式会社リンクグローバルソリューション
〒104-0061 東京都中央区銀座3-7-3 銀座オーミビル
● TEL:03-6867-0071
● FAX:03-6867-0072
● E-Mail:info@link-gs.co.jp
● URL:http://www.link-gs.co.jp

一企業の枠を超えてグローバル人事を考える場に

「日本企業がグローバル市場で生き残るために、グローバル人事は今、何をすべきなのか?」をテーマに据え、「日本企業のグローバル化に向けた戦略人事の考え方・ソリューション・ネットワークを集結」させた本イベント。1日限りとはいえ、早稲田大学トランスナショナルHRM研究所所長の白木三秀氏による「現地調査に基づく海外駐在員のコンピテンシーモデルとは」と題した基調講演をはじめ、日本を代表する企業のグローバル人材育成や現地法人への理念浸透などを推進してきた人物によるトークセッション、コンサルタントによる事例やソリューション紹介のセミナー、異文化コミュニケーションの研修体験会など、18の多彩なプログラムで構成され、当日は240人の参加者でにぎわった。

イベントを主催したのは、リンクアンドモチベーションのグループ企業であるリンクグローバルソリューション(以下、LGS)。前身のインテック・ジャパン時代から四半世紀以上にわたり、異文化コミュニケーション力の向上を目的に、駐在員の赴任前研修などを提供し、顧客企業のリピート率は94%と、高い評価を得ている。そんな同社がグローバル人事全般をテーマにしたイベントを主催したのはなぜか。同社代表取締役社長の一色顕氏は、次のように語る。

「当社は今年の年初にミッションを見直し、グローバル市場で戦う日本企業を組織・人事マネジメントの側面から支援する企業と位置づけました。そのミッションを果たすために自社のソリューションを見直し、自社でできない部分は信頼に足る外部パートナーと積極的に手を組み、日本企業の課題に応えていく必要があると考えています。

国内のHR業界を見ると、日本企業のグローバル化という大きな課題に対して、各事業者が自分たちの既存ソリューションの範囲でしか対応しないのが実情です。これでは、日本企業が抱えるリアルな課題の本質的な解決は困難です。そこで各々が持つソリューションの領域を超えて、深い知見や経験をお持ちの専門家、実際にグローバル人事で活躍されている事業会社、ビジネスパートナーの協力を頂き、日本企業のグローバル人事がすべきことについて、課題感から共有し、共に議論できる場をつくりたいと考えたのです」

この考えは、LGSが登壇を依頼した人々の共感を呼び、初開催ながら充実したプログラムが実現した。

テーマごとに掘り下げて考え実践につながる気づきを得る

同イベントでは、「海外現地法人・駐在員強化」「グローバル人材育成」「ダイバーシティ&インクルージョン」「インバウンド対応/外国人採用と受け入れ」という4つのテーマが設定され、それぞれのテーマごとに理論、事例、ソリューションを紹介するプログラムが用意されており、参加者は自社の課題やニーズに合ったテーマに沿って参加できる。「1つのセッションだけ聞きかじって帰る、ということではなく、理論、事例、ソリューションという流れに沿って参加することで、実践につながるような気づきを得ていただけるようにした」と一色氏。実際、テーマに沿って複数のプログラムに臨む参加者が多く見られた。

一例として「グローバル人材育成」のプログラムを紹介しよう。「日本人のグローバルリーダー輩出に向けて」と題したトークセッションでは、経営幹部を対象にグローバルリーダー育成を行うビジネススクールIMD北東アジア代表の高津尚志氏と、将来のグローバルリーダー輩出に向けて学生の留学を支援する文科省官民協働プロジェクトのディレクター、船橋力氏が、それぞれの取り組みの内容や、その背景にある自身の原体験などを語り合った。

また、「日本人リーダーは海外でどう見られているのか?」と題したセッション型セミナーでは、タイ・バンコクに拠点を置く人事・組織コンサルティングファームAsianIdentity社のCEO、中村勝裕氏と同社のローカルスタッフが登壇し、ローカルスタッフマネジメントの失敗・成功体験を交えながら、現地で日本人駐在員が直面するマネジメント上の課題などについて語った。さらに、現アマゾンジャパン合同会社の人事ディレクターである竹村一郎氏は、自身の日本企業における人事経験と外資企業の人事責任者としての経験を対比させながら、日本企業の課題をあぶり出した。矢崎総業、ヤマハ発動機、サントリー食品、武田薬品工業といった事業会社の人事責任者も名を連ね、いずれも体験に基づいたリアルな内容で、現場の生々しい話に参加者は聞き入っていた。終了後のアンケートでは、「他のセミナーやイベントとは内容のリアルさが違う」という評価が多かったという。

参加型のプログラム中心で参加者同士の交流も活発

このイベントは、登壇者や参加者同士の交流機会が多いことも特徴の1つ。講演型のプログラムは少なく、参加者が意見を述べたり、グループワークを行うなど、参加型のセッションが中心だ。しかも、テーマに沿って参加する人が多いため、参加者同士で顔見知りになる可能性が高い。事実、休憩時間のホワイエもにぎわっていた。また、最後の懇親会には、主催者側の想定以上の参加者が集まり、予定の1時間を延長するほどの盛り上がりを見せた。それぞれが抱えている課題や、その日得られた知識や気づきなどについて、登壇者と、あるいは参加者同士で語り合う場面が多く見られた。

参加者からは、「普段、社員に対して『見方を変えなさい』と言っているくせに、自分たち人事が見方を変えずにやっていることに気づいた」「これまで日本とグローバルを分けて考えていたが、グローバルの中に日本があるという視点で国内の育成体系も考える必要がある」といった声が上がっており、多くの参加者にとって収穫のあるイベントだったことがうかがえる。

一方、初開催だったこともあり、改善すべき点も多かったと一色氏。

「今回の反省点を活かして、次回はさらに良いイベントにしたいと考えています。我々がめざすのは、従来のようなHR事業会社都合の個別PRの場ではなく、日本企業のグローバル化に向けて、課題ベースで多様な知恵を結集し、共創して解決できる場の創造。このフォーラムを通じて、課題解決型イベントの価値を高めていきたいと考えています」

グローバル人事に関するさまざまなヒントが提供された本イベント。人事担当者にとっては、今後外せないイベントの1つとなりそうだ。

本記事に関するお問い合わせはこちら〔PR〕

  • 株式会社リンクグローバルソリューション
  • 〒104-0061 東京都中央区銀座3-7-3 銀座オーミビル
  • TEL:03-6867-0071
  • FAX:03-6867-0072
  • E-Mail:info@link-gs.co.jp
  • URL:http://www.link-gs.co.jp