編集部オススメの教育関連新刊図書

2017年5月号2017年4月号2017年3月号

耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術
『フィードバック入門』

耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術 『フィードバック入門』

  • 中原 淳/著
  • PHP研究所/刊
  • 870円+税

本書は、「フィードバックの基礎的な理論」と「ヒアリングを通して抽出した実践的な知見」をバランス良くまとめたフィードバックの入門書。フィードバックを「耳の痛いことを部下にしっかりと伝え、彼らの成長を立て直すこと」と定義し、フィードバックの技術を基本から解説している。現役マネジャー3名によるフィードバック事例も興味深い。通常はブラックボックスの中で行われ、だからこそ学習することが難しいフィードバックの様子が生々しく語られており、マネジャー必見の内容となっている。

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『ワーク・スマート』
チームとテクノロジーが「できる」を増やす

『ワーク・スマート』 チームとテクノロジーが「できる」を増やす

  • 岩村水樹/著
  • 中央公論新社/刊
  • 1600円+税

グーグルが始めた、テクノロジーを活用して女性が抱える課題を解決するWomen Willという活動がある。著者は、同社日本法人の専務執行役員で、Women Willを牽引する人物。当初はグーグル内の女性の働き方の見直しのために行っていた活動が、性差や企業の壁を超えた「働き方改革」につながる様子がまとめられている。同社のスケジューラーやビデオカンファレンスを活用した「場所にとらわれない」仕事の仕方や、チームの力を最大化するオペレーティングシステムは、働き方を見直したい企業や個人の参考になるだろう。

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『心理カウンセラーと考えるハラスメントの予防と相談』
大学における相互尊重のコミュニティづくり

『心理カウンセラーと考えるハラスメントの予防と相談』 大学における相互尊重のコミュニティづくり

  • 杉原保史/著
  • 北大路書房/刊
  • 2100円+税

ハラスメントは、加害者と被害者の二者間の問題ではなく、コミュニティ全体の問題である。本書は、主に教職員や学生などの大学コミュニティの構成員に向けた、ハラスメント問題の予防についての指南書。ハラスメントの定義や分類といった知識から、ハラスメント研修やコミュニティの体質改善などの予防策まで詳述されている。ハラスメント相談は、ハラスメント対応の中でもデリケートな部分。そこですべきこと、してはいけないことが明確に書かれていて、企業の人事担当者にとっても参考になる点は多い。

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『楕円思考で考える経営の哲学』

『楕円思考で考える経営の哲学』

  • 常盤文克/著
  • 日本能率協会マネジメントセンター/刊
  • 1500円+税

タイトルの楕円思考とは、自分の立ち位置とその対極に同時に杭を打ち、2つの杭を包含するように物事を捉える二極合一の思考のこと。自分を中心に置いた円思考はやめて、全てのものには「対」を成すものがあることを理解し、楕円思考で経営を見直そうというのが本書の主旨である。米国流の短期利益中心主義、株主優先主義に傾き過ぎた経営も、楕円思考で見直せば修正は可能だという。本書は経営について語りながら、働くこと、生きることについても説いている。役職や年齢に関係なく手に取ってほしい1冊。

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2017年4月号2017年5月号2017年3月号

この1冊ですべてわかる『コーポレートガバナンスの基本』

この1冊ですべてわかる『コーポレートガバナンスの基本』

  • 手塚貞治/編著
  • 日本実業出版社/刊
  • 2000円+税

コーポレートガバナンスは、株主との関係性ばかりが注目されるため、上場企業の仕組みだと捉えられがちだ。しかし、本来は多様なステークホルダーとの共存共栄によって企業活動を望ましい形にする仕組みのことであり、上場・非上場には関係なく、企業は必ず考慮しなければならない問題である。本書は、従業員とコーポレートガバナンスの関係や、その中でダイバーシティ・マネジメントをどう進めるかといったテーマも取り上げており、人事が読むコーポレートガバナンスの入門書として最適な1冊となっている。

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『いい人材が集まる、性格のいい会社』「こんな会社で働きたい!」と思ってもらえる、マネジメントのしかけ

『いい人材が集まる、性格のいい会社』「こんな会社で働きたい!」と思ってもらえる、マネジメントのしかけ

  • 佐藤雄佑/著
  • クロスメディア・パブリッシング/刊
  • 1480円+税

一般に4大経営資源として挙げられる「ヒト・モノ・カネ・情報」の中でも、著者は「ヒト」が全てだという。それほど重要なものだが、今後は生産年齢人口の減少に伴い、採用難が続くのは間違いない状況だ。著者は「性格のいい会社」になる→いい人材が集まる→社員が活躍する・会社の雰囲気が変わる→さらに性格のいい会社になるというサイクルを回すことを提唱。会社は働きがいと多様な働き方を提供し、社員はパフォーマンスを提供する「Give&Take の対等な関係」をポイントに挙げ、性格のいい会社のつくり方を指南する。

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『「社内講師力」トレーニング』自信を高める10のテクニック

『「社内講師力」トレーニング』自信を高める10のテクニック

  • 濱野 康二三+藤本剛士+窪田晃和/著
  • 生産性出版/刊
  • 1600円+税

研修の内製化が進み、慣れない社内講師に指名されて困っている人も少なくないだろう。本書は、そんな人にぜひ手にしてほしい、講師力を高めるハウツー本だ。受講者の心をつかむ自己紹介の仕方から、学んだ記憶を定着させる振り返りの時間「ティーチ&ラーン」の進め方まで、具体的なテクニックを数多く紹介している。著者の3人は、それぞれが15 年以上の講師歴を持つプロ講師で、1000社以上、10 万人以上に人事・営業研修を実施してきたノウハウを公開。社内講師を指名する人事担当者にも一読してほしい。 amazonで買う

『社長が“将来”役員にしたい人』これからのリーダー・管理者のためのビジネスセンスを磨く25の習慣

『社長が“将来”役員にしたい人』これからのリーダー・管理者のためのビジネスセンスを磨く25の習慣

  • 秋山 進/著
  • 日本能率協会マネジメントセンター/刊
  • 1500円+税

社長が役員にしたいと思うのは、日頃どのように考え、どう行動し、どんな精神構造を持っている人なのか──それを明文化したものが本書だ。「広い視野と持論を持つ」、「本質的な問題を把握できる」、「部下への強い関心を持つ」、「経験から学習できる」など、将来性がある人のプロフィールが25項目に整理されている。タイトルは将来の役員候補に向けられているが、読み進めていくうちに、実は全てのビジネスパーソンが持っているべき素養について語られていると気づく。ビジネスセンスを磨きたい人は必読である。

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2017年3月号2017年5月号2017年4月号

『超一流の相談力』

『超一流の相談力』

  • 作佐部 孝哉/著
  • PHP研究所/刊
  • 1500円+税

ビジネスの基本である「報連相」。多くのビジネスパーソンは、報告、連絡の仕方については入社直後に学ぶが、相談については「困った時にはすぐに相談しなさい」と言われるだけで、具体的な相談法について教わることはほとんどない。本書は、周囲を巻き込み、問題を解決する「相談力」を高めるノウハウを紹介。話し方、聞き方、本音の引き出し方、相談できるブレーンの増やし方など、相談力を学ぶことは人との接し方そのものを見直すことにつながる。本書で得た知見を、仕事のみならず日々の生活にも取り入れたい。

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『グローバル組織開発ハンドブック』3つの複雑性を5つの視点から考える

『グローバル組織開発ハンドブック』3つの複雑性を5つの視点から考える

  • ピープルフォーカス・コンサルティング/著
  • 東洋経済新報社/刊
  • 2800円+税

グローバル化をめざす日本企業の多くは、製造や販売のグローバル化はできても、人と組織に関わる領域のグローバル化が進んでいない。組織のグローバル化を阻むものは、宗教や習慣などの「文化的要因」、組織運営に欠かせないルールや方法といった「制度的要因」、距離の離れた拠点間の「物理的要因」の3点。組織開発のプロである著者は、複雑に絡み合う3つの要因を「チーム」「ダイバーシティ」などの5つの視点からひもとく。グローバル組織開発の考え方、スキル、ノウハウ、実際の進め方が詳説された1冊。

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ムダの向こうに見えたもの『山田日登志の改善魂』

ムダの向こうに見えたもの『山田日登志の改善魂』

  • 山田 日登志/著
  • 日刊工業新聞社/刊
  • 1400円+税

著者は、トヨタ生産方式を生み出した大野耐一氏に「改善」(カイゼン)を学び、現場教育に尽力する人物。本書の要諦はトヨタ生産方式のノウハウではなく、“ムダを排除することで仕事と人生をより良いものにすること”である。改善を「自分の行動を正して、社会の役に立つこと」と定義し、「人生の時を過ごす人間の動きのムダをとり、人間が買ったモノをどう有効に使いきるか」が大切だと説いている。ムダを少なくすることでどのように生きることができるのか、哲学的な内容が平易な文体で記されている。

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人を育て、成果を最大にするマネジメント『ハイアウトプット マネジメント』

人を育て、成果を最大にするマネジメント『ハイアウトプット マネジメント』

  • アンドリュー・S・グローブ/著
  • 小林 薫/訳
  • 日経BP社/刊
  • 1800円+税

インテルの創設者の1人であり、後にCEOを務めた人物が1983年に出版した書の復刻版。インターネットも携帯電話も普及していない時代のものがいまだに読み継がれている理由は、マネジメントの本質が記されているからだ。例えば、「マネジャーのアウトプット」についての定義は「自分の組織のアウトプット+自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット」とし、「隣接諸組織」まで含めている点が秀逸だ。現代でも通じるアウトプットの高め方、部下のやる気の引き出し方などが描かれており、経営者、マネジャーは必読。

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