編集部オススメの教育関連新刊図書

2017年8月号2017年7月号2017年6月号

『ルーキー・スマート』

『ルーキー・スマート』

  • リズ・ワイズマン/著
  • 池村千秋/訳
  • 海と月社/刊
  • 1800円+税

著者は、元オラクルで未経験から企業内大学を立ち上げ、副学長や人的資源開発責任者を務めた人物。「ルーキーは新たに学ぶ人間に特有の強みを発揮する。ルーキーから学び、キャリアの中盤以降も自らを刷新し続けよう」と主張する。ルーキーの思考と行動をルーキー・スマートと名づけ、「バックパッカー:重荷を背負わず失うものがないため行動力がある」「狩猟採集民:ノウハウがないため注意深く、情報を持つ専門家を探して接触する」など4つのパターンに分類。各パターンからの学びと停滞しない働き方を提案している。

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『成人発達理論による能力の成長』ダイナミックスキル理論の実践的活用法

『成人発達理論による能力の成長』ダイナミックスキル理論の実践的活用法

  • 加藤洋平/著
  • 日本能率協会マネジメントセンター/刊
  • 2500円+税

世界の複雑性が増している今、一人ひとりに成長が求められている。しかし、成長とは容易に成し遂げられるものではなく、その一因として、成長のメカニズムが解明されていないことが挙げられる。本書は、知性や能力の成長プロセスとメカニズムを専門に扱う「知性発達科学」の知見に基づき、各自が持つ能力を成長させる方法について解説している。「ダイナミックスキル理論」や「大人の能力の成長プロセス」「既存の能力開発の問題点とその改善法」など、企業の教育担当者は必読の書となっている。

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『シニア人材という希望』

『シニア人材という希望』

  • 中原千明/著
  • 幻冬舎メディアコンサルティング/刊
  • 800円+税

人材不足に悩む日本企業にとって、60 歳以上のシニア人材に活躍してもらう取り組みは今後欠かせないものとなる。しかし、経験や実績はあるが、プライドも高いシニア人材のマネジメントは簡単なものではない。本書ではシニア人材の魅力と問題点を明確にしたうえで、活躍してもらうために企業がすべきことを紹介。採用選考時のチェックポイント、コミュニケーションのコツなど、具体的な方法が記されている。大切なのは、働く喜びを実感してもらうことであり、それはシニアに限った話ではないと気づくだろう。

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『日本の人事を科学する』因果推論に基づくデータ活用

『日本の人事を科学する』因果推論に基づくデータ活用

  • 大湾秀雄/著
  • 日本経済新聞出版社/刊
  • 2300円+税

人事担当者が「評価制度がうまく機能していないのでは」「離職者が増えてきたようだ」といった問題の可能性に気づいた時、それらを示す数字の羅列を眺めていても仕方がない。そのデータを散布図に落としこみ、2つの事柄の相関関係を見極めることがデータ分析の第一歩だ。科学的なフレームワークで人事データを分析し、その結果を適切に解釈するための方法を知ることが、本書の狙い。実務的な活用事例として紹介されている「女性活躍支援」「管理職評価」といった6テーマについてデータ分析した例も興味深い。

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2017年7月号2017年8月号2017年6月号

『「韓非子」に学ぶリーダー哲学』

『「韓非子」に学ぶリーダー哲学』

  • 竹内 良雄+川﨑 享/著
  • 東洋経済新報社/刊
  • 1500円+税

「韓非子(かんぴし)」とは、中国の戦国時代末期の人物・韓非の思想をまとめたもの。そこには国家における君主と臣下の関係が記されており、その言葉に解説を加えて「リーダーたる者の覚悟」「強い組織をつくる」といったテーマごとに本書はまとめられている。「戦戦栗栗(せんせんりつりつ)、日に1日を慎しみ、苟(まこと)に其の道を慎めば、天下を有(たも)つべし」(日々緊張感のある中で行動を慎しみ、行くべき方向を謙虚にめざしてマネジメントを行えば、組織をしっかりと運営できる)といった現代に通じるマネジメントの要諦を学ぶことができる。

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『事業を創る人事』グローバル先進企業になるための人づくり

『「中だるみ社員」の罠』

  • 山本 寛/著
  • 日本経済新聞出版社/刊
  • 850円+税

「頑張っているのに報われない」「やりがいがなくなった」など、働き続ける中でキャリアが停滞することがある。本書は、どんな人がキャリアの停滞に陥りやすいのか、そこからどのように抜け出せばよいのかをまとめたもの。停滞の危機は、中堅やベテランだけでなく、若手社員にもあるという。危機から脱するために、「自分自身は何をすればよいのか」「上司や組織には何ができるのか」を分けて記しているのがポイント。離職を防ぎ、組織を活性化させるために、危機とは無縁の管理者にも手にしてほしい1冊。

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『ハーバード流交渉術』世界基準の考え方・伝え方

『ハーバード流交渉術』世界基準の考え方・伝え方

  • 御手洗 昭治/著
  • 総合法令出版/刊
  • 1500円+税

ビジネスのグローバル化が進む中で、交渉術の重要性が増してきている。本書の「ハーバード流交渉術」とは、従来の欧米的な「勝つか負けるか」ではなく、「相手の要求を満たしつつ自分の要求を通す、ウィンウィン型」の交渉術である。交渉に必要な資質、ステップ分析法による行動計画、オープニング〜駆け引き〜紛争〜合意の各ステージでやるべきこと、交渉がこじれそうな時の対処策などが満載されている。付録の「交渉力自己診断テスト」「ハーバード流異文化ビジネス交渉のチェックリスト」もせひ活用したい。

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『人材開発研究大全』

『人材開発研究大全』

  • 中原 淳/編
  • 東京大学出版会/刊
  • 9200円+税

本書は、人材開発に関する研究論文や研究論考を収録した日本初のハンドブック。「組織参入前の人材開発」「組織参入後の人材開発」「管理職育成の人材開発」「人材開発の創発的展開」の4部構成で、あらゆる段階、職種の人材を取り上げ、各領域に精通する研究者の最新の知見を集約した。新たな研究の視点「中途採用者の組織再社会化」の項目では、中途採用者の組織適応、成果創出プロセスの構築や必要に応じた再学習の促進方法といった研究を紹介しており、人事担当者にとって必読の内容となっている。

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2017年6月号2017年8月号2017年7月号

『ヤフーの1on1』部下を成長させるコミュニケーションの技法

『ヤフーの1on1』部下を成長させるコミュニケーションの技法

  • 本間浩輔/著
  • ダイヤモンド社/刊
  • 1800円+税

ヤフーでは原則的に週に一度、1on1ミーティングという上司と部下の1対1の対話を30分かけて行う。この時間は目標や成果の確認などの「面談」ではなく、部下の育成のために使われる。事前に時間や場所、テーマを決めて行うため、当初は面倒がられたというが、今では社外にまで広まっており、その仕組みを言語化する目的で本書がつくられた。1on1によって得られるものや、導入する方法などが記されている。部下を育て、チームを強くするには、一見非効率に見えてもこの30 分が重要なのだと分かる。

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『事業を創る人事』グローバル先進企業になるための人づくり

『事業を創る人事』グローバル先進企業になるための人づくり

  • 綱島邦夫/著
  • 日本経済新聞出版社/刊
  • 2000円+税

人事の根源的な目的は、会社の戦略を支え、新しい事業モデルや業務プロセスを実現する人材力や組織能力を開発することだ。しかし、実際に人事が事業に貢献したといえる例は少ない。本書では、第1部で「製品の前に人をつくってきた」世界の長寿企業の特徴を紹介する。共通点は人材開発への執念だ。続く2部では、日本企業がどう在るべきか、人事と経営をどう変えていくべきかを論じる。人材管理から人材開発へと改め、取り組みを継続すること(長寿企業の例を紹介した意図もここにある)が、生き残る道だと説く。

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『育児は仕事の役に立つ』「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ

『育児は仕事の役に立つ』「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ

  • 浜屋祐子+中原 淳/著
  • 光文社/刊
  • 760円+税

本書の主張はタイトル通り、仕事とは無縁に思える育児経験が、ビジネスパーソンの業務能力発達につながるというもの。ただし、その際は育児を夫婦のどちらかが抱え込む「ワンオペ育児」ではなく、共働き世帯での夫婦を中心とした「チーム育児」の場合に効果があるとしている。連名著者は人材開発研究の第一人者であり、著者はその研究室で「育児×人材開発」の研究をしてきた人物。その主張は学術研究の知見に基づいたものだ。育児と仕事は対極にあるものではないと気づかされるだけでも、大きな価値がある。

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『講師・インストラクターハンドブック』効果的な学びをつくる参加者主体の研修デザイン

『講師・インストラクターハンドブック』効果的な学びをつくる参加者主体の研修デザイン

  • 中村文子+ボブ・パイク/著
  • 日本能率協会マネジメントセンター/刊
  • 2800円+税

人に何かを教えるということは、簡単なことではない。本書は社内講師に抜擢された人、研修を企画する人に向けた、教える理論と手法をまとめた書である。研修の企画・準備段階から研修当日の運営、研修後の効果測定まで、各段階における考え方、実践方法、重要ポイントが具体的に記されている。「人はどのように学ぶのが最も効果的なのか」という視点から描かれており、講師のためのテクニック本とは異なる。主体はあくまでも参加者であり、彼らの主体的な学びを引き出すための講師の手法がまとめられている。

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